十二画目・過去の因縁
コメントや反応をください。是非、知り合いに広めてください!よろしくお願いします。
〜次の日の朝〜
慧一「おはよ〜」紗織「おはよ!慧一!」
桜木「よく寝れましたか?」追鳥「体力満タンだぜ!」ゾロゾロと集まる4人。
校長「集まったな…早速、今日の訓練じゃが……」
チラっと横の木陰に目を向ける校長…
校長「ネズミが一匹いるようじゃな…」
慧一「えっ…?」
蒜山「おっと、流石の校長先生だ。私の気配に気づくとは…」
木陰から出てきたのは墨滅会の蒜山草子だ。
一二三「お前は…っ」
校長「なんの用じゃ、一人でノコノコと来たのか?」鋭い目つきで睨む。
蒜山「いいえ、一人ではありません。私は"おとり"です。ほら…」
蒜山が指を刺すその先から声がしたッ!…
?「氵・8画・泡」
目の前から泡の壁が勢い良く迫るッ!
校長「避けろっ!!!」
6人は一斉に飛び上がり波を回避した。
?「お久しぶりですね、校長…いや、馬鈴先生」
校長「大塩…」物悲しげな表情を浮かべる…。
大塩「一二三も居るじゃないか…元気そうだな落ちこぼれ。」
一二三「っ…」
校長「大塩よ、お前は道を踏み外した…それは私の責任でもある。だからこそ、償いとしてお前を排除しなければならん…」
大塩「ふっ…あんたと戦って勝てるとは思ってない…だから秘策を連れてきた…」
大塩「やれ!ソウケツ!!!」
[ギィヤャァァァッ]高らかな雄叫びを上げソウケツが校長に攻撃を仕掛けるッ!
[ドォーン] 「くっ!…」
校長は弾き飛ばされたッ!
慧一「あいつ!この間の墨霊だっ!!」
蒜山「さぁ、生徒の皆さんの相手は私たちですよ」
2人の男が瞬時に現れる
筒井「筆法・墨霊枕腕・コング」
陽毬「しんにょう・18画・辻道(つじどう」
ゴリラの姿をした中型の墨霊が召喚されたッ!
陽毬は素早く回り込み紗織と桜木に一撃を与えた。
桜木・紗織「うっあ…!!」
一二三「囲まれていたか…」
校長「元教師に奇襲とは、落ちたものじゃな…」
大塩「水は常に正しい方向に流れる。」
校長「話にならんな」
校長「一二三、生徒は任せたぞ。」
一二三「はい…」
慧一「っ…戦いか」
――――――――――――
二度目の奇襲に現れた墨滅会!
幹部の大塩の企とはそして、校長との因縁とは。
訓練を経た生徒たちは太刀打ちできるのか?
〜つづく〜
〜人物紹介〜
"ソウケツ"
大型の墨霊、4つの目をもち、特徴的な角も生えている。言葉を喋り自分ことを"ソウケツ"と自称している。他の墨霊と違うのは、何かを口に入れて食べる"捕食する"ということである。
"大塩 十三郎"(おおしお じゅうざぶろう)
墨滅会幹部 年齢38歳/黒髪/身長200cm/
保有部首は"氵"(さんずい)/葉巻を愛している。
"蒜山 草子"(ひるぜん そうし)
字操師の殲滅が目的。年齢不明/身長183cm/綺麗な顔立ち/保有部首は不明/"八法"の使い手であり身体能力が並外れている。丁寧な言葉遣い。
"筒井 佐賀"(つつい さが)
墨滅会所属 年齢不明/赤髪/身長180cm/保有部首は弓偏/筆法を使い墨霊を召喚する。
"陽毬 優雅"(ひまり ゆうが)
墨滅会所属の字操師 年齢18歳/派手な髪色/身長180/保有部首はしんにょう/大きい目が印象的、声がデカい。
"校長"(こうちょう)
墨客学校の校長である。本名"馬鈴 真左エ門"年齢81歳/白髪とモサモサの髭/身長181cm/保有部首は不明/常に楽観的であり、スケベじじいでもある。
〜用語解説〜
"筆法"(ひっぽう)
筆法とは、筆に墨を込めてそこから墨霊を発生させる技である。いくつかの種類があり、懸腕けんわん・提腕ていわん・枕腕ちんわん・廻腕かいわんが存在する。