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十画目・努力と度量

コメントや反応をください。是非、知り合いに広めてください!よろしくお願いします。


「「「「「「ごちそうさまでした!」」」」」」


〜ご飯を食べ終わった6人〜


校長「よし、早速じゃが訓練を始める…ついてきなさい。」


校長が向かう先には何も無い。


校長「ここら辺じゃな…っえいッ!!」


地面を力強く殴ると、大穴が空き6人は落下したッ!


紗織「きゃぁあああ?!」桜木「なんですの〜っ?!!」

慧一「っ…?!」追鳥「ひゃ〜〜っ??!」


6人は穴の奥そこまで落下した、そして。


[ドーーン]地面に激突した!


慧一「いててっ…」桜木「うぅっ〜」


紗織「何よもう〜っ」追鳥「あぐっ………」


校長「着いたぞここが、地下訓練施設じゃ…」


目線を上げると、そこはモノトーンの白黒床に小型から大型までの墨霊がチェスの駒のように整列していた。


慧一「広い…」桜木「墨霊が並んでる…」


校長「ここで思う存分墨霊と戦ってもらう、命を奪わないように術を掛けているから死ぬことはない安心せい。」


校長「まずは、身体強化じゃ。体術だけで墨霊を倒してもらう……動け!」


その一言で眠っていた小型墨霊が動き出す。


校長「落ち着くのじゃ、殴る時は身体の墨を拳に集中させる…避ける時は脚に集中させる…攻撃を受ける時は当たる場所に集中させる…それが基本じゃ」


校長「始めッ!」

墨霊が襲いかかる!


「くっ!」慧一は脚に墨を集中させ飛び上がる、「できた!」


紗織は床を蹴ってサイドステップ「こうねっ!」


「わたくしも!」桜木はバックステップで距離を取り、「はっ!」 追鳥は強烈な蹴りをお見舞いした!


校長「やるではないか…では多数はどうじゃ?」


大量の小型墨霊が動く。


「はぁっ!」「えぇいっ!」4人は的確な判断で墨霊を捌いていくッ!


校長「まだまだおるぞ!」


「くっ!!」「うぁっ!」数の多さに攻撃をくらう4人…身体全体に墨を巡らせ攻撃に耐える!


「よいぞ…」校長は真剣な眼差しだ。


紗織「っあっ!」桜木「うぅっ…」

2人は耐えられず倒れる。

慧一「まだやれるっ!」追鳥「俺もだっ!」


慧一と追鳥はちょっと無理して連続の打撃と蹴りで墨霊を薙ぎ倒していく。女子に良いとこが見せたいのだ!


校長「そこまで!実力はわかった、男2人はこのまま体術訓練を続けるのじゃ…一二三見ておけ。」


一二三「はいっ!」


校長「そして女の子2人は操術訓練じゃ…」


桜木・紗織「「はいっ!」」


校長「あの大型の墨霊に今、自分ができる一番の操術を当ててみなさい。」


「じゃあ私から…」墨のオーラを放つ桜木…

「木偏・38画・業楼植」(ごうろうしょく)

床から5本の太い成木がねじれながら出現した、幹が墨霊を拘束し枝が墨霊の体を無数に貫通する!


紗織「凄い…」


校長「ほぅ…38画か、やりおる 次は君じゃ」

「はっはい!」紗織も墨のオーラを放った、、


「糸偏・41画・絶練線」(ぜつれんせん)

8本の強力な糸が八角形の形で飛ぶッ!

一瞬にして大型の墨霊をバラバラにしてしまった。


校長「これは…凄まじい速度で飛ぶ糸か…当たったらひとたまりも無いな…。」


桜木「やるわね…っ」悔しい顔をしている。


校長「2人とも見事!じゃが、一つの技で倒せるほど敵は弱くない…それに画数の多い技を使えば当然、墨の消費も激しくなる。自分ペースに戦闘を持ち込むことが重要じゃな。」


桜木・紗織「「はいっ!」」


校長「ではそこの男1人…こっちへ来て操術を見せてくれ…」


慧一「はい」追鳥「僕もいますっ!!泣」やはり影が薄い。


慧一は息を吐き、呼吸を整えた。

「金偏・32画・錘錬」(すいれん)

[ドォォォォンッ]一直線の打撃が墨霊に入り吹き飛んだ。


校長「実直かつ強力な技じゃな……次っ!」


追鳥が前に出て構えた、、

「鬼部・34画・魘鬼」(えんき)

次の瞬間…追鳥の容姿が変化するッ!赤く禍々しい角の生えた鬼そのものになった。

[グォォォッ」地面を踏み込み爆速で墨霊の背後に回り連続打撃を打つッ!!

[グあぁぁぁ]すぐに元の姿に自力で戻った。


校長「こりゃあすごい…操術で自らを変身させるとは、珍しい部首じゃのぅ…」


追鳥「ありがとうございます。…はぁはぁ」

かなり体力を使うようだッ!


校長「そして…次は一二三だ。」


一二三「えっ?!私もですか…?」


校長「お前ももっと強くならねばらならん。」


一二三「はい…いきますっ…」


「けもの偏・36画・獰猛狗」(どうもうけん)

[バッフゥーーン]大量の煙と共に現れたのは

大型の墨霊を超えるほどの巨体を持つ犬であった。


慧一「でけぇ…」桜木「いぬですか?!」

一二三「いけ!」号令がかかり相手に噛み付く


[バリバリネキ]重く砕ける音が振動した。


校長「まだその"けもの"を使っておったのか…」


一二三「はい…こいつはかなり強くて…」


校長「お前は昔から、けもの頼りが過ぎる!自分自身でも何かやってみろ!」


一二三「はい…」


一瞬、2人は昔のように教師と生徒の関係に戻った。


校長「まぁ良い…今日はこれで終わりじゃ。また明日も訓練しよう、、解散っ!」


4人「「「「はいっ」」」」


クタクタになった4人は泥のように眠った。


―――――――――


〜つづく〜

〜用語解説〜

"字操師訓練施設"(じそうしくんれんしせつ)

字操師訓練施設とは墨客学校が秘密裏に所有する山奥の施設である、字操師たちの能力向上の為に作られた。歴史は長く歴代の字操師たちもここで訓練した。

地上からは見えないが地下に広大な土地が広がっている。

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