【あとがき】
ということで、唐突に終わりましたが。
実は本当はもっと色々なキャラを出す予定でしたが。
何だか面倒になりました。
というよりも、私は小説を書く時に、一応「起承転結」を考えますが、要はこの物語、最初からざっくりとしたプロットしか考えてなかったんです。
一応、ラストはこうしよう、というのはぼんやり考えてましたが。
最初はせめて「自分が実際にバイクで行ったところを舞台として描こう」というコンセプトはあったんですが。
途中から、「いやいや。そんなこと言ったら、日本中、世界中を回らないと書けない」ってことに気づきまして。
なので、四国の剣山スーパー林道編(仮)はパスしました。行きたいんですが、なかなか行けないので。
まあ、それ以上に、「起承転結」の「承」の部分が長くなり、中だるみして来ましたからね。
なので、台湾ツーリング編を機に、一気に「転」、そして「結」へと持っていったわけです。
もっとも、最後の袋小路亜里沙の行動については、色々と賛否はありそうだとは思って書いてます。
何しろ、瀬崎が言うように「本当に大切な人には、普通は自分の動向は告げる」物だからですが。
ただそこは、まあ、元々が「不器用な」ヒロインとして、描いたので。
あと、超絶変わっている女の子という、コンセプトで描いてます。
そのため、「一般的な常識は通じない、ぶっ飛んだことを考える子」だと思って下さい。
今回は、オフロード中心に描いてますが、作中、述べたように彼女自身は「オフロードにこだわっていて、オンロードが嫌い」なわけではありません。
あくまでも、後に世界に行った時の布石として考えていたわけです。
なお、私自身は、20代前半頃に、バックパッカーとして海外10か国くらいに行ったことはありますが、当時は普通自動車運転免許証は持ってましたが、普通自動二輪免許は持ってなかったですし、そもそも国際免許証を取ってなかったので、現地でバイクを運転したことはありません。
ただ、タイには「バイクタクシー」というのがあり、それには乗せてもらったことがありますし、台湾にも実際に行ったことがあります。
実際、東南アジア諸国は、バイクの台数が圧倒的に多いです。
主に台湾、タイ、ベトナムあたりが有名ですが、とにかく一家に一台、バイクがあるくらい多いです。
そして、その喧噪。けたたましいほどのバイクの爆音。あれは日本ではまず見られない光景ですが、私個人としては割と好きでした。
もっとも、その後、仕事が忙しくなったのと、コロナ禍もあり、長く海外に行けていませんが。
ということで、今回のバイク小説はここでおしまいです。
また、今度、恋愛を絡めたバイク物を描いてみたいです。
どうも、バイクをメインにするだけでは、話を広げるのが、難しくなってきたので。
最後まで御覧いただきありがとうございます。




