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自己中の逃避行

またまた遅れてすみません。遅れた理由といたしましては日常生活の忙しさとアークナイツが原因です。日常2割、アークナイツ8割ってところですかね。つまり言いたいことは……アークナイツは最高ってことですね。

「……つまり、俺が嫌だと思っても身体が動くのもこれが理由か……それに、皆が俺に対してあんなにも好意的なのもこれが勇者と魔王っていう理由から……ハハ、笑えてくるような話だな。俺はあんなに苦しんだのに別に俺である必要がなかったってことだろ?本当に意味がなかった!こんな茶番に俺を巻き込むなよっ!なんで!なんで、俺なんだっ!?他にもいただろ?なんで俺だけがこんな目に……」


……こんなところにいてもきっと俺は幸せになんかなれるか?いや、絶対になれるはずがない。きっと勇者と魔王の言葉はずっと俺に付きまとってくる。……どうする?


「そういえば、あの日記の奴らの話の中に世界についての話があったよな。世界には管理者がいるものといないものがあるっていう、世界が複数あることを仄めかすような話が……それに、このクソみたいな世界を作ったのも他の世界から来た奴っぽいし……何とか世界の外に出られたりしないか?爺さんのあの魔法を改良すれば……」

_____________________________________________


……完成した。少し時間がかかったけど、やってできないことはなかったな。ただ、使うのにちょっと時間と集中力を食うところは改善点ありだな。とはいえ、1度だけしか使わないから問題はないか。


ガキッ、ガキッ


「……なんだか外が騒がしいな。」


流石にこんな騒がしい中でこの魔法は使うのは集中力的に厳しいな。……止めに行くか。


「「ハッ!」」


「この声は……チッ、めんどくさいな。物理魔法《隠赫カクカク》」


姿は変えたし、バレることも無いだろ。


「……あんたら、俺はこの山の近くで暮らしている者なんだがあんたらの戦ってる音が騒がしくてたまらないもっと遠くで戦ってくれ。」


「「勇者(魔王)様!?……ん?」」


な、なんでわかったんだ!?この魔法は姿、魔力でさえも隠すんだぞ……どういうことだ?


「あなた、目が節穴なんじゃないですか?どう見ても勇者様です。」


「ふざけるな!どう見ても魔王様だろ!目が節穴なのは貴様の方だ!人間!」


意味がわかないな。どっちも俺のことが勇者、魔王だって確信してるし……これもそう作られたからか?


「ハア〜、とりあえずこの頭の可哀想な魔族は置いておいて「誰が可哀想だ!」……でですね、勇者様、勇者様が出て行ってからもう何日も立っています。何か帰れない事情があったりするのでしょうか?もしそうであるのなら私に話してくれませんか?私に……勇者様の力にならせてもらえませんか?」


「フンッ、人間と同じようなことを言うのは気に食わないのですが……言いたいことは概ね同じです。魔王様、私達では頼りないのかもしれませんが私達も日々精進しています。きっと魔王様の期待を裏切る結果にはならないはずです。」


「……じゃあ、もう手遅れだな。」


「勇者(魔王)様?」                             


「もう帰れよ、お前ら。」


「「ッ!?」」


「どういうことですか?勇者様?」


「せめて説明をしてください、魔王様」


「説明?お前らに何を教えることがあるって?教える意味のない相手に何を説明しろって?」


「すみません、私達がなにか気に障るようなことをいたしたのでしょうか?」


「ど、どういうことですか?魔王様!」


「あなた……今は私と勇者様が話しています!魔族如きが間に入ってこないでください!」


「違う!間に入っているのは貴様だ!魔族モドキが!」


「……はっ?だ、誰が魔族モドキですって?……むしろモドキはあなたの方ですよ。人間モドキ。」


「き、貴様……!」


「ハハ、ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」


「ど、どうしたのですか?……」


「な、なにか気に触りましたか?……」


「ど、どうしたかって?ハハ、これが笑わずにいられるかっ!お前らは自分達がモドキだと考えたことがないのか?本当に、本っ当に惨めだなぁ!この世界で生きている限り俺等は所詮はモドキでしかないんだよっ!」


「勇者(魔王)様?」


「それにっ!お前らは自分は俺のことをちゃんと見てるっていう風に振る舞ってるけどなあ、その態度が本当にムカつく!俺から言わしてみればお前らは勇者しか見てないし、魔王しか見てねえだろ!俺のことなんてどーでもいいんだろ!事実、お前ら俺の名前を読んだことないよな?ずっと勇者様、魔王様ってな。俺のことがどうでもいいから名前で呼ばないんだろ?ああ、むしろ勇者とか魔王に名前なんかあっちゃいけねえか!要らねえんだろ、俺は。お前らは魔王と勇者だったら何でもいいんだろ?」


「ゆ、勇者様!決してそんなつもりではなくて……」


「ち、違います。私はありのままの魔王様のことが好きで……」


「ほらな。」


「「あっ……」」


「本当にくだらない。こんな事のためにあんな苦しい目にあったと思うと本当にはらわたが煮えくり返りそうになるんだよ。苦しかった。お前らにそれがわかるか?知っている人を殺した時の罪悪感が、辛くてたまらないはずなのにいつの間にか体が動いてるっていう不快感が、自分の中にいつまでも残る気色の悪い矛盾感……それが、お前らにわかるのか?」


「「……」」


「……もういい」


こんな無駄なことに時間を割くんじゃなかった……。


「そろそろ本当に消えろお前ら、もしこれ以上俺に付いてくるようだったらお前らのことを殺すぞ。」


「「ッ!?」」


「ためらうと思うなよ。お前らは恋人でも友達でも知り合いでもない……お前らは、敵だ。」


「……あなたが本気であれ引くわけにはいきません。一度あなたとしっかり話し合う為にも。」


「フンッ!本当に無駄に気が合うな。私も引くわけにはいかない。私だってまた二人で話したい。だが、お前の話を信じるなら相手は魔王であり尚且つ勇者でもある。協力しなければどうにもならないぞ。だから、お前は前に出ろ、私が後ろから援護する。」


「分かりました。……間違えて私を攻撃しないでくださいね。」


「……」


「不安になるのですが……とりあえずいきますよ、()()()()!」


「申し訳ありません。覚悟を、()()()()。」


攻めてくる……か。確かに俺相手に受けてに回っても意味はない……けどやっぱり俺相手だと意味はないな。


「そんなにお前らは俺に勇者と魔王をやってほしいんだな……やっぱり、お前らは敵だよ。侵食魔法《卓上墓空流盤タクジョウボウルバン》」


「「は!?」」


「こ、この魔法って……」


「そ、そんな馬鹿な。一人で使用できるような魔法じゃないぞ……」


「あとはお前らで頑張ってみろよ。俺が頑張ったみたいにな。魔法ディメンションブレイク


ゴゴゴ


「……衝突したか。さてと、のんびりしてたらいけないな。」


この魔法の発動にかかる時間は大凡1分程度でその間魔力を込め続ける必要がある。その間、俺は無防備になってしまう。1分とはいえその間に邪魔が入ればこの魔法がどんな暴走を起こすか予測もつかない。できたらこの地下とは違う場所で魔法を使いたかったけど《ディメンションブレイク》は1度設定した場所にしか跳べないし、ここから離れる時間もおしい。


「早くしないと……」

_____________________________________________


……終わった……できた。これで使える。


「魔法……《世捨て人》」


ああ、やっと逃げれるこの重荷から。次の世界では……普通に……。視界が歪む。周りにあるもの全てが歪んでいく……正しいものがその形を失って……いや、正しいものなんていうものはこの世界には一つとしてなかった。全部が全部作り物で不自然……な……もの……だらけ。俺だけ……は…………




はい、ここから反省会と言いたいところですが、反省とかは活動報告に書くつもりなので興味ある方は後日覗いてみて下さい。これを投稿してから2時間以内には出してるはずです。……多分。

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