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いつの間にか新年

惠美子・岩崎都麻絵「新年明けましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。今年もどうぞよろしくお願いいたします」


惠「新年のご挨拶が遅れて申し訳ございません」


都「無職のあんたに年末年始の九連休は関係ないんじゃない?」


惠「そうはいってもいつもは家にいない勤め人が家にずっといると、こっちのルーティンができなくなる場合がありますからねえ」


都「あんたんとこ、旦那だけじゃなくて息子二人も自宅暮らしだから。

 おまけにお姑が転んで怪我しちゃって、あんたまで新年早々転んだんですって?」


惠「そうなのよねえ。高齢者に転んだら危ないから気を付けてと注意して転ばなくなるのならいいんですけど、そういかないのが現実です。

 心理的に落ち着かないまま年越して、気が付いたら年が変わった感じ。新年初のゴミ出しに行ったら転びました。わたしはアザで済んだからまだいいです。(実はまだ膝や肘が痛い)」


都「お大事に。

 話しは変わるけど、あんたの旦那、年末年始に配信サービスでアニメの『薬屋のひとりごと』を観てたね」


惠「はは、やっとね。職場での口コミらしい。

 そのほかにもアニメやら映画やら観ていたらしいし。一緒に『碁盤斬り』を観たわ」


都「面白かった?」


惠「面白かったわ。展開が解ってても引き込まれちゃう。元ネタが人情ものの落語なんですってね。知らなかった。

 いやあ、草彅剛が清原果耶から父上と呼ばれる役を演じるようになっちゃったなあ、と色々と感慨深い」


都「あんた、役所広司主演の映画『峠』を観に行った時も「松たか子が娘役じゃなくて奥方役になった」とか言ってなかった?」


惠「言った。時の流れは無情だわ。歳末らしいことしないうちに年が明けちゃった」


都「あんたはそうしてまた一つ年を取るのよ」


惠「今更年を取るのを怖がっても仕方ない。

 せめて良い未来を迎えられますようにと、体力を落とさないよう体操してます」


都「が~んばってね」

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