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最上川
小学生の頃、社会の授業で、山形県を流れる最上川は日本三大急流の一つと習った。当時社会が苦手科目であったわたしは、郷里を流れる川がそう呼ばれていると記憶して満足し、ほかの二つがどこの川か知ろうとしなかった。担任の先生も教えてくれなかったし。一昨年、熊本県の豪雨災害で、球磨川が日本三大急流の一つと知った。今年の豪雨で、最上川は日本三大急流の一つとニュースで流れて、やっと三つめはどこの川だろうと検索した。富士川と出た。源平合戦に出てくる、水鳥の羽音の、富士川か、よし三つ全部覚えたぞ、と何の自慢にもならないことに満足した。
最上川は松尾芭蕉の「五月雨を集めてはやし最上川」の句でも有名で、あれは確か梅雨時で増水した川の流れの速さを詠んだものだった。(旧暦だから五月雨は梅雨)降雨時の川の流れは恐ろしい。
山形県民の歌は題名が『最上川』で、歌詞は昭和天皇の御製である。御製の著作権がどうとか解らないし、歌詞の転載はここのサイトでご法度なので、ご興味のある方は検索なさってください。




