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各国の言葉

 お医者さんや学者さんのエッセイを読むと、意外な知識が得られて面白い。一度、お医者さんのエッセイで、未読の有名ミステリのネタバレをされて(登場人物の病気が事件の鍵で、とかいった内容)、くあー! となったことがあるけど。

 生物学に関しての本で、『なぜペニスはそんな形なのか ヒトにつていの不謹慎で真面目な科学』(ジェシー・ベリング著 鈴木光太郎訳 化学同人)というのがあって、人間の生物としての進化、繁殖行動の視点からの何故? を話題にしている。

 この本の中で、「19「ファグ・ハグ」――男が好きな男を好きな女」という章がある。「ファグ・ハグ」は英語の綴りだと“fag hag”となる。英和辞典を引くと、“fag”は男性同性愛者を、 “hag”は老婆を指す単語で、“fag hag”は男性同性愛者と親しくしようとする女性を意味する。

 男性同性愛者と友だちづきあいしようとする女性は、どうせ異性愛者の男性に相手にされないからだ、との変な偏見があったらしい。しかし同性愛の男性の友人がいる女性を対象に調査をしたら、どうやらそれは間違い、という話である。

 異性愛者の男性に見向きもされないからせめて、なんて実にオカシナ発想だと思う。

 性的対象として見てこない、安心できる異性の友だちっていたら楽しいし、頼もしいかもと想像してみたことのある女性は結構いるだろうし、実際に友だちづきあいしている女性がいるかも知れない。

 この章を読んでいて特にわたしが興味深かったのは、調査で導き出された内容ではない。長くなるが引用してみる。


『……バートレットらの研究でとりわけ興味深いのは、男を好きな男を好きな女というこの社会的なカテゴリーが「文化を超えて見られる」という観察である。彼らがあげている例では、フランス語ではスーレット(小さな姉妹)、ドイツ語ではシュヴレンムッティス(ゲイのママ)、メキシコではホテラス(「ホタ」はファグのこと)と呼ばれる。日本でも、このような女性は「おこげ」(「おかまの底にくっついている焼けたご飯」のこと)と呼ばれる。(中略)

 ……レズビアンと付き合いたいという異性愛の男性は、私たちの社会では驚くほど少ないということである。あなたもひょっとして「ダイク・タイク」や「レズブラ」という呼び名を耳にしたことがあるかもしれないが(「ファグ・ハグ」と違って、この二つは俗語としてポピュラーになっておらず、それゆえぼくもグーグルで確認する必要があった)、彼らの存在は明らかに稀少だ。なぜ同性愛者と異性の友人という関係が男性の場合と女性の場合とでは頻度に違いが見られるのだろう? あなたもそうかもしれないが、ぼくもいまのところ推測がつかない。』


 BL愛好者が世界的に存在し、英語でスラッシャーと呼ばれるのも知っていたが、日本語の「おこげ」に関しても似た言葉が世界のあちこちに存在していると知ってびっくりしたが、妙に納得もした。同様な発想をして行動する女性が違う文化圏にもあるんじゃない!

 実験や調査の結果も興味深いが、各国の言葉での俗語や風俗を知るのも楽しい。

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