国際連合二代目事務総長
中学の時の社会の先生が、「『国連』は歴史の中で『国際連盟』と『国際連合』の二つがあり、どちらも略すと『国連』だから注意すること」と言っていました。それでも中坊はきちんと記憶せず、頭の中でごっちゃになったままテストで『国連』と記入して、正解の扱いになりませんでした。今となれば(語句の正確さはさておき)、第一次世界大戦後にできたのが『国際連盟』で、第二次世界大戦後に戦勝した連合国側が常任理事国になっているのが『国際連合』と記憶して区別するようにしています。
日本の景気が良い頃あたり、日本の国際連合の常任理事国入りの提案だかなんだかありました。今でも諦めていない方々がいるかしら? それでも拒否権なしの常任理事国入りでは重きをなさないのではないかとか、連合国側の国々が敗戦国を常任理事国の仲間に入れたいと思わないだろうとか、色々とあります。国際貢献の在り方とか、戦争放棄した日本と、他国と認識の違いもありましょう。
現在、国際連合は世界平和の為に役立てているのかと疑問を投げ掛けられてもいます。
現職の国連事務総長グレーテス氏がロシアやウクライナを訪問したニュースを聞いて、今後どのように影響するだろうかと、少しでも良い方向に行けばと、願います。それともう一つ、ちょっと事務総長の身が心配でした。ロシア訪問で、急にお腹が痛くなったりするような、原因不明の体調不良になりはしないだろうか? 今は大丈夫でも、ロシア側に不利な意見を通そうとして、リトビネンコ氏みたいになりはしないだろうか?
ふざけている気はありません。多分、わたしの想像が陰謀論っぽくなっただけです。
現代史はさっぱりなわたしですが、最近、『誰がハマーショルドを殺したか』というドキュメンタリー映画があると知りました。まだ映画自体は観ていません。この映画の紹介を聞きました。
さて、ハマーショルドとは誰でしょうか?
第二次大戦後にできた『国際連合』の二代目の事務総長さんです。
アフリカのコンゴ動乱の停戦調停に向かう為、ハマーショルドは飛行機に乗りました。その飛行機は墜落し、ハマーショルドを含めた乗客、乗員全員が死亡しました。飛行機の事故か、謀殺か。映画は題名通りの未解決の事件として探っていくようです。
コンゴは十九世紀にベルギー国王の領地となり、その後ベルギーの植民地になり、1960年に独立、しかし内乱が起きて……と、干戈の禍が鎮まりませんでした。そんな中に国際連合のトップが赴こうとして、事故死。
何やらモヤモヤとしませんでしたか?
現代史が頭に入っていない身では大きなことは申せません。そしてこのことが後の国際連合の存在に影を落としたかどうかも知りません。
平和を、安全で飢えと渇きのない、清潔な暮らしを多くの人に拡げる為にはどうしたらいいのか。多くの言葉、多くの宗教、多くの価値観があって、なかなか難しいでしょう。人道の為に動こうとする人たちを、うるさがって排除しようとするのは死の商人や強欲な権力者だけなのか、それもまた大きな問いとなります。
人の性は善なり、と言い切れないけれど、人の性は悪なりとも言い切れない。
希望は絶やしたくありません。
『誰がハマーショルドを殺したか』、観るのには自宅で利用できる配信チャンネルで追加料金が要るようで、そこもまた、モヤモヤします。