ヘレン・ケラーとハーバード大学
小学生の時に読んだヘレン・ケラーの伝記には、ヘレン・ケラーはハーバード大学に入ったとあった。確か「ハーバード大学はめあきの人でも入るのが大変なのではないの?」と問われても自信を持って挑戦したように書かれていたように覚えている。
小学生向けの伝記だったからハーバード大学と詳しい説明なしで書いていたみたいで、当時のハーバード大学の女子部のラドクリフ・カレッジに入学したのが正確なのだそうだ。女子の大学教育がどうとか、設立の経緯とかアメリカ合衆国の大学の理念は知らない。最近のニュースで目にするのは、合衆国政府からの助成金の打ち切りや税制優遇措置の見直しなど。
ヘレン・ケラーがラドクリフ・カレッジに入学したのは前の世紀の始め。ヘレン・ケラーは日本では説明するまでもなく、幼い時の病で視力・聴力を失い、そのハンディキャップを乗り越えて生きた女性だ。アメリカの大統領がお好きではないらしい多様性を体現している女性でもあろう。
ハーバード大学は私立で、合衆国独立前、イギリスの植民地時代に設立された名門。今までの卒業生にノーベル賞受賞者や大統領就任者を出し、多数の社会的成功者や著名人がいる。
私立でも研究機関で補助金や税制の優遇を受けられなくなるのは大変だろうと、母校が窮状に至ったら声を上げる人たちは出てくるだろう。
今までアメリカ合衆国は潤沢な資金や環境を示して研究者を集めてきた。頭脳流出につながっても、その行き先が中国となっても、政府の意向に従わない学生や研究者を国内に置きたくないとするのなら、アメリカ政府は原因あっての結果と受け止めなければならない。
勉強とか研究といったものは結果が出るまで時間が掛かるし、何が将来役に立つか見極めが難しい場合がある。標本や文書の保存だって重要だ。
人は動物と違うと叡智を誇るなら。
偽善と言われても仕方がない。建前も偽善も嫌って本音しか言わない人がもてはやされているのだから。




