リラクゼーションとストレスフリー
ノーストレスにより突っ込んだ見方を思いついた。以前から書いてるなろうのノーストレスはきららアニメのそれと比べてあまりに違うと。ただその意味は解けてなかった。これを特には間の存在が必要で、それが孤独のグルメだと思う。日常系って言葉からは両者は同じものになる。だが孤独のグルメは一般的な漫画とも共通部分がすごく多い。
そこがなろうとよく似ている。そもそも非日常を扱うなろうファンタジーより孤独のグルメはきららよりだし、特に異世界での飯についてやたらと使われる定番ネタなので孤独のグルメとの距離の近さが分かる。
決定的な違うを示す言葉を発見したのだがそれがリラクゼーションだと思う。AVとかでよくマッサージからエロへって流れがある。これ質が違うなと思ってて思いついた。なんてアホな話だとなるが、以前から可愛いというのは性的な刺激なのでそれが大半を占めるきららについてその点から他のアニメとの差がいまいちわからなかった。実際その点はあまり差がない。
ただ緊張の緩和のような部分がきらら系は強い。これに対して孤独のグルメは単純に楽しいって感情の想起である。それが美味しいからやってくるだけ。特に緊張の緩和緩さへのこだわりがない。その点孤独のグルメの癒し効果はとても分かりにくい。基本癒しはストレートには、緊張の緩和=リラクゼーションにある。
具体的な身体精神の変化がきちんとある。どちらかと言えば刺激と言う点のパルス的なものではない。パルス的なものが大半の漫画の楽しいという刺激は良く面白いと近いものになりやすい。それはホラーの刺激も面白い=楽しいにつながってしまう。
これは何度も書いてるが、抑圧的な生活から無感情になる心に生じる楽しいは、それだけで癒しの効果がある。リラクゼーションと刺激がほぼ一体であるのがアロマだと思う。リラックスしてる精神状態といい匂いが楽しいってパルス刺激が両立している。次に嫌な言葉ばかりでマイナスの感情で埋め尽くされてる心にも楽しいは癒しの効果を持つ。0やマイナスにパルス刺激である楽しいや快楽は癒しをもたらす。
なろうはこっちが強い。ホラーだろうが、殺人事件が起こる推理物だろうが、漫画アニメ実写ドラマを見て感じる楽しい面白いという刺激はその人の精神状態によっては癒しの効果がある。
きららはリラクゼーションの部分が強い。ただパルス的刺激もふんだんにある。リラクゼーションの部分を崩さないようにこれらを上手く入れていく。ぐっと歯を食いしばるようなシーンはあまり作らないんだと思う。その点最終的には楽しい面白いというパルスがあっても途中はそういったシーンをふんだんに入れてくるなろうはかなり違うと分かる。
じゃなろうは良くある漫画全般に近くてきららと全く違うのか?と言うとそれが他の漫画よりは似てるんだ。きららの手法をふんだんに取り入れてる。だが絶対に一致しない。理由は根本の癒し効果が全く違うからになる。それゆえどんだけ頑張っても漫画全般と共通する楽しいから作り上げるものなので相性がすこぶる悪い。アロマのような相性の良いパルス刺激だけを使う工夫がない。
なんというか単純に中途半端。ただこれを批判するつもりはない。事実として違うものだと知っていればいい。
何と言うか孤独のグルメと似ててニッチ的な位置を獲得してると思う。根本的な要素は他の漫画全般と全く変わらない。でも、孤独のグルメは題材がそもそも緊張を生むような楽しさをほとんど扱ってない。いやむしろ緩和=リラクゼーションにつながるような部分すらあふれている。
なろうはそれをコントロールによって近づけていると思えば良い。何故そうするのか?ははっきり言って分からん。ただ私がその辺りが、コテコテのファンタジーじゃなくて、なろう独特のファンタジーを作ってる新奇性の1つだと見ている。かつ人気作がすべてそれらが守られているか?と言うと全くない。
これは以前から書いてる。全体的に見ればものすごくなろうのノーストレスコントロールはいい加減。かつそれを守れば上位に行けるか?もかなりどうでも良い。もっと言うと、どの作品でもバラバラなので、上位に行くためやってるのか?すら怪しい。その原因はおそらく、私の言ってる事気が付いてない。根本的に無理なんだといまいちわかってない。
じゃ何故やるのか?は本当に良く分からない部分がある。やってる作品が多いのは間違いない。だが何のためにやってるのか?は統一性が無さすぎて良く分からない。作者読者でこの感覚がバラバラすぎる。そもそも根本的に無理があると分かってない。じゃ無駄なのか?と言うとそうでもないが、何を基準にやってるか?は個々で違いすぎてさっぱり分からん。
ただ私はほとんどまともに作られたことがないのだが、スローライフを目的に作っている作品は多少計算があるような気がしてる。結果としてタグとかあらすじタイトルとしてしか機能してないのが問題だが。スローライフは扱うネタを気を付ければなんとか可能。ギャグでもない限りバトルとして楽しいなんて作りはスローライフとしてはとても作りにくい。
まともにこの辺り計算して創るなら異世界ファンタジーでもきらら的なものはできる。絵的に面白いものを文字でやっても面白いか?は分からないけど。なろうらしさとリラクゼーションを軸としたものはスローライフを真面目に作ると多分できると思う。じゃ何故大半はダメか?と言うと、何か作品の特徴を出そうとしてとりあえずスローライフ唄ってみました的な作品しかないからだろう。