64話 魔王「生きていた妖魔将軍」
女勇者を探しに傷が癒えぬまま、山奥へと入ってしまった魔族子供♀を追いかけたが、魔族子供♀の通った後を辿って行くとその先には、かつて倒したはずの妖魔将軍が現れる。
魔王たち一行はその登場に困惑する…。
登場キャラ
魔王
前魔王の息子で、人間の国の要請で新しい魔王に就任した。
前魔王と違って花や動物を愛する優しさと高圧的な者には強く出れない気弱い性格。
年齢も人間換算で15歳。
そして魔王の系譜らしくとてつもない魔力の持ち主だが、その力を恐れた前魔王に自分は弱いと洗脳されている。
後妹がいる。
女勇者
口も性格も悪い外道勇者。
気は強いが逆境に弱く、泣いてしまう事もある。
また火に対し強いトラウマを持っている。理由は不明。
見た目は胸は小さく金髪ツインテール。
神官妹
聖職者だが計算高く、自分が助かるためなら平気で仲間を見殺しにする汚い性格をしている。
また性癖が年上思考で、大臣を愛している。
元勇者のパーティーで僧侶をやっていた時期もある。
神官姉
神官妹の姉。
喋る事が不得意で話す言葉が訥々になりがちになる。
そんな風だから引っ込み思案に見えるが意外に自分の意志を通す。
性癖は年下思考で子供が好き。
その事から見た目が子供な魔王が好き。
後ちょっとMっ気もあるかも知れない。
魔法使い
エルフで魔王軍に娘を殺された事から、その恨みを晴らす為魔法使いになった。
性格は真面目で固い印象があるが、子供を慈しむような優しい一面もある。
女勇者とは魔王討伐の為パーティーを組んでいた時期もあったが、女勇者の心無い言葉を言われ現在はとても嫌っている。
・魔族の子供たち
魔族子供♀
魔族の少女、少し控えめだが仲間思いの優しい子
魔族子供1
ヤンチャな性格で、すぐに無茶な行動するトラブルメーカー。
魔族子供2・3
魔族子供1の子分のような存在
魔族っ子幼
魔族の幼女。
戦魔将軍を父と呼んでいた戦災孤児。
何事も疑いなく信じてしまう無邪気な性格、後まだ喋るのになれていない。
呪族の幼女
魔族とは違い、呪いの力を使う一族の生き残りで元その女王。
前の戦いで覚醒魔王に力を根こそぎ奪われ封印されてしまい、幼女の姿になってしまう。
幼女になった当初は喋るのに慣れず舌足らずだったが、だんだん慣れてきている。
わらわなど、昔の日本のお姫様のいような喋り方をし、その喋り方通り高飛車な性格をしており、さらに呪いの一族らしく恨みがましく陰湿な性格もしている。
また性癖が同性愛者な事から若い女が好きで、見てくれが美しい女勇者が好き。
参謀
前魔王の片腕だった魔族。
魔王を復活させて今の状態を作ってしまった張本人。
行動では魔王につき従っているフリをしているが、内心では魔王を利用して魔界の再建を狙っている。
そのように表の態度とは裏腹にいつも何か隠している感じの油断のならない性格をしている。
商人
姫の専属アドバイザーとして仕えている商人。
姫に頼まれ魔王をおとしめる為にやってきた。
口が上手く、人の心をつかむのが上手いが、その反面いつも何か隠しているようにも見える胡散臭い人物。
姫
王国の姫。
常に上から目線で物を言う高飛車で傲慢な性格しており、利権など金になる物や自分が面白いと感じた物に目が無い。
今回も魔界の利権を狙ってやってきた。
メイド
大臣たちが魔界視察に来た時についてきたメイド。
いつの間にか魔王城に住み込み生活をしている。
メイドらしく引っ込み思案な気弱な性格。
また女勇者に拾われてメイドになったらしい。
その過去には何か色々ある様子。
戦魔将軍
元旧魔王軍の七魔将軍の一人。
戦魔名前のごとく力で全ての物事を解決しようとする戦士系タイプの魔族。
ミノタウロスがさらにマッチョになったような容姿をしており、正々堂々をモットーとする豪快で武人のような性格をしている。
ただ認めた主にないがしろにされるのは苦手で、よく魔王の言葉に素でショックを受けていたりする
また語尾にござるを付ける。
戦魔副長
戦魔将軍の右腕的存在で、柔らかい考えに冷静に場を見れる事から、頭の悪い戦魔将軍の代わりに色々考えてくれたりする。
性格も平和主義者と言うほどでもないが、むやみに喧嘩をして敵を作る事は良しとはしない性格。
妖魔将軍
魔王軍七魔将軍の一人で、戦魔将軍の弟。
家族が泣き叫ぶ顔見ながらその家族を食い殺す、魔族でも嫌悪するヘルムシュヴァイセンと言う料理を好んだり、そんな残虐な事を好む救いようない外道魔族。
戦中に女勇者によって拷問されて殺された筈だが、何故か甦って再び勇者の前に現れる。
妖魔将軍「くっくっく…久しぶりだな…お前ら」
女勇者「馬鹿な…何で、お前は確かに…確かにあの時…」
妖魔将軍「あの時殺した…か?」
魔法使い「おいグズ、ちゃ、ちゃんと止めを刺さなかったのかっ!?」
魔王(女勇者さんは妖魔将軍を拷問して殺したって聞いてたけど…止めは刺さなかったのか?)
女勇者「いや…そんなはずは…」
魔王「…!」
魔法使い「本当かっ!? 私は拷問を始めたお前に嫌気をさして…最後まで見てなかったから分からんのだが…本当に殺したんだろうなっ!?」
女勇者「ほ、本当だよ…!」
魔法使い「なら何故生きているっ!?」
魔王(本当だ…何故生きてるんだろう…?)
神官妹「女勇者の言ってることは本当よ…!」
神官妹「だって妖魔将軍は殺した後バラバラにして燃やしたところまではっきり見たもの…」
魔王「そ、そこまで…徹底してやってたの? こわっ! 勇者さんこわっ!」
女勇者「う、うるせーな…!///」
神官妹「でも確かにやったわ…」
神官妹「あそこまでやって、生き返らせられる事なんてどんな蘇生魔法だって無理よ!」
魔法使い「じゃあ何でなんだっ!」
神官妹「知らないわよっ!」
妖魔将軍「まあそんなにそいつらを責めるなよ…確かに俺は殺されたしな」
妖魔将軍「痛かったぜ~女勇者?」
妖魔将軍「まさかあの時のガキが、この俺様の心を折るくらいの痛みと恐怖与える存在になるとは思っても見なかったぜ…」
妖魔将軍「あの責め方…ひひ、今思い出しても震え上がるぜ…」
妖魔将軍「何せ俺の体を少しずつ聖剣で、溶かして行くように痛み与え続けるんだからな…」
妖魔将軍「お前は痛み与えられたら堪らないと想像する場所、目…鼻…歯、耳の奥に、死なない程度にそしてもっとも苦痛を味わうように容赦なく、聖剣で刺し切り刻んだ…!」
妖魔将軍「それを三日三晩、お前は寝ずに続けた…恐ろしかったぜ~?」
妖魔将軍「でも同時に楽しくもあったぜ?」
女勇者「何…!?」
妖魔将軍「お前みたいに綺麗で美しい女勇者が、怒りと増悪で醜く醜悪! 顔を愉悦色に歪ませていくのがな~?」
女勇者「…!」
妖魔将軍「そんなお前に責められるのは悪くなかったぜ~だからもっとそれを楽しみたくて、もっともっと歪んだお前を見たくて、殺してくれって言ったんだぜ?」
妖魔将軍「今でも堪らないぜあの死ぬ瞬間までの夢心地な感覚は…」
妖魔将軍「ひひ…ひひ…ひ! ひひ「ひひ…ひぃ、ひひ…」ぎひひ、ひひひ…!」
女勇者「ち…きっしょ!」
女勇者「そんな話どうだって良いし! つーかそれより何で殺したお前が生きてるんだって話だろ…!」
妖魔将軍「ふひひ…ひひ…ひひ…げひひ…くひひ…ぷひ…ひひひ…ひーひっひひっ!」
魔王(…しょうもない魔族とは聞いてたけど…ここまで気持ち悪い魔族だったのか…;)
女勇者「キモいトリップしてないで聞けよっ!」
妖魔将軍「…あ?」
女勇者「あ、じゃねーよ;」
魔法使い「相変わらず…救いようの無い悍しい奴だな…」
妖魔将軍「ふん…まあ俺が何故生きてるのか?」
妖魔将軍「お前ら的には気になるところだろうが…」ムンズ。
魔王「!」
神官妹(…子供の焼死体をつかんで何を…)
魔法使い (まさかあいつ…!?)
妖魔将軍「んあ…ばりばり…」
女勇者「…! て、てめえ!?」
妖魔将軍「モグモグ…ごくん…」
妖魔将軍「ん、うめえ」
妖魔将軍「やっぱ丸焼きは子供のガキに限るな」
魔法使い「貴様…!」
妖魔将軍「おう…お前の子供も旨かったぜぇ~? 女勇者の妹もな…! ガハハ!」
女勇者「ち…!」
妖魔将軍「だが今回は食われて嫌がる奴がいないからイマイチだな…」
魔王「…! ヘルムシュヴァイセン…!」
妖魔将軍「そうそう…魔族ならヘルムシュヴァイセンで楽しく食べなきゃなっ!」
妖魔将軍「家族の片割れが止めて欲しいと懇願する顔を見ながら、そいつの家族を食うのは本当に最高だぜ」
妖魔将軍「俺は誰かの嫌がる顔を見るのが大好きなんだ~!」
妖魔将軍「魔王様も魔族ならそうだろ?」
魔法使い「ち…ゲスめっ!」
妖魔将軍「おめーには聞いてねえんだよ」
魔王「…魔法使いさんの言葉を聞かなくても同じです!」
妖魔将軍「あ?」
魔王「そんな非道な事など、嫌悪しても好きになるなんて事は絶対にありません!」
魔法使い「魔王…」
女勇者「へっ」
妖魔将軍「ほ~~~…本当にあいつが言ってた通りの魔族らしからぬ性格してるんだな…」
魔王「…? あいつ?」
魔王(だ、誰の事だろう?)
魔法使い「そう言う事だ…! これ以上お前の腐った言葉で、我らの耳を汚すなっ!」
妖魔将軍「ふん、まあ…いいさ、それより俺は久々に子供の丸焼きを食べたのに」
妖魔将軍「誤ってその子供の親も一緒に燃やしちまったから…ヘルムシュヴァイセンにならなくて消化不良何だ…」
神官妹「…? だからなんですの?」
女勇者「お前の趣味なんかどうでも良いんだよ」
魔法使い「そうだ…貴様のような生きてる価値も無い奴は、生き返ったとてまた冥府に送るのみ!」
神官妹「と言う事で魔王様よろしいですか?」
魔王「え? ぼ、僕?」
神官妹(もうこの戦いの流れ止められそうに無いし…醜い争いを見せてしまうかも知れない…)
神官妹(その刺激的な光景で邪神が復活してしまうかも知れないけど…)
神官妹(魔王が正しい戦いって認識してれば大丈夫かも…)
魔王「…確かにこれはしょうがないですね…」
魔王「妖魔将軍は改心の余地も無さそうですし…皆さんにお任せします」
神官妹(あら…あっさり…でもお任せしますってどこまでお任せでやって良いのかしら?)
神官妹(そこら辺はっきりして欲しいわね~)
神官妹(…う~ん仕方無い)
神官妹「女勇者! ギリギリまで痛めつけて生け捕るわよ!」
女勇者「は? 何でだよっ!?」
魔法使い「…むう…こんな外道にそんな事をしなくては行けないとは…だが仕方あるまい」
女勇者「魔法使いまで!? な、何でだよ!?」
神官妹「馬鹿ね!」ヒソヒソ。
女勇者「は!?」
神官妹「魔王に醜い争いを見せちゃダメだったでしょ!」ヒソヒソ。
女勇者「あ…」チラ。
魔王「み、皆さん…妖魔将軍に酷い目にあってるのに…命までは取らないなんて…なんてお優しい…」
女勇者「あ…そうか、ちっ…めんどくせえな…」ヒソヒソ。
神官妹「仕方ありませんわ…妖魔将軍を倒しても、世界が滅んだら意味が無いですもの」ヒソヒソ。
女勇者「んーまあそうだけど…その話本当なのかな…?」ヒソヒソ。
神官妹「何か言った?」ヒソヒソ。
妖魔将軍「おいおいっ! 俺を倒さないで生け捕るとか…随分お優しい対応になった物だなお前らっ!」
妖魔将軍「それともまた俺を拷問して楽しませてくれるのか?」
神官妹「そんなつもりは無いですけど…まあ後者の理由は確実に違うと言っておきましょう」
妖魔将軍「おいおいおい…つれないじゃないか…まあ、どっちにしろお前たち俺を本気で殺したくなるけどな」
魔法使い「どう言う事だ…?」
妖魔将軍「言っただろ? 俺はヘルムシュヴァイセンが出来なくて消化不良だと…」
女勇者「だからお前は何が言いたいんだよ?」
妖魔将軍「俺はさっき食ったガキ以外にもう一人捕まえていたのだが…」
魔王「もう一人?」
妖魔将軍「そのガキは片方の角が無くなっていた魔族のガキだったな…」
一同「!」
女勇者「…そのガキをどうした?」ゆら。
妖魔将軍「おっと恐いねその顔は…美しい分そそられるぜ~?」
女勇者「どうしたと聞いている」ザッ。
妖魔将軍「まあそう急くな…急いでも答えは変わらん」
女勇者「…もういい死ね」
神官妹「待って女勇者! それで妖魔将軍…その子供をどこにやったの?」
妖魔将軍「それはお前ならすぐ分かるんじゃ無いかな?」
神官妹「え?」
妖魔将軍「お前が追ってきた残留魔力の跡はどこに続いている?」
神官妹「え…そ、それは…向こう側に」
妖魔将軍「どこの向こう側だ?」
神官妹「だから…その火の向こう側に」
妖魔将軍「くくく…向こう側じゃなくて火の中じゃ無いのか?」
一同「!」
妖魔将軍「お前らの嫌がる顔は食欲をそそりそうだな?」
女勇者「っっっ…!!!!」ドーンっ!
神官妹「ま、待って女勇者…」
神官妹「く…強化エンチャントっ!!」
神官姉「…! エンチャント…!」
魔法使い「この外道がーっ!!」
魔法使い「ブルームライトニングっっっ!!!」
ドーーーーーーーーンっっっ!!!
妖魔将軍「ぐえああっ!!!」バリバリ。
妖魔将軍「く…こ、こいつら以前より遥かに…っ!?」
女勇者「…」ギロ
妖魔将軍「…ひ!」
女勇者「…もう良い、黙れ…お前は…」
女勇者「永遠に…」
妖魔将軍「ひゃ、ひゃーーーーっ!!!」
女勇者「聖光浄魔斬っっっ!!!」
ズドーーーーンっ!!
妖魔将軍「ぐぎゃえほほほほっっ!!」
女勇者「浄魔斬っ!! 浄魔斬っ!! 浄魔斬っっっ!!!」
ドーーーーーーーンっ!!
ズガーーーーーンっ!!
ドガーーーーンっ!!
ドドドドド…。
シュウシュウ…。
女勇者「はあはあ…」
神官妹「凄い威力…まあ私たちのエンチャントがあってこそだけど…」
神官姉「…」コク。
魔法使い「外道め…今度こそ…二度と生き返るな…!」
女勇者「はあはあ…」
女勇者「…」
女勇者「く…」
女勇者「魔族子供♀…」ガク。
魔王「勇者さん…」
ズン!
一同「!」
妖魔将軍「ふんっっっ!!!」バッ(爆煙を払う)
女勇者「な…に…?」
魔法使い「ば、馬鹿な…あれほどの攻撃を受けて無傷だとっ!?」
神官妹「嘘でしょ…」
神官姉「大…ピンチ」
魔王(よく分からないけど…怒った勇者さんたちの攻撃が全く聞いて無いって…ど、どうなっているのですか?)
妖魔将軍「素晴らしいぞこの体…! 本当に何も効かん…!」
神官妹(体…ですって…?)
女勇者「く…だったら死ぬまで何度でもやってやるっ!」
妖魔将軍「おおっと…ちょっと待ちな」
女勇者「何っ!」
妖魔将軍「だから落ち着けって…安心しなまだあのガキは死んじゃいねえ…」
一同「!」
妖魔将軍「と言っても時間の問題だがな…」
女勇者「どう言う事だっ!」
妖魔将軍「あの炎は俺がこの魔石を使って生み出した魔法の炎だ」
魔法使い「そ、それはまさかエルフを材料した魔石…!?」
妖魔将軍「そうだ…お前の仲間の命を使って作った魔石だ」
妖魔将軍「材料にされたエルフどもの魔法の叡智が凝縮された魔石により、俺でも魔法を使えるようになるのだ…」
妖魔将軍「それから生み出した魔法の炎だが中心は燃やしてはいねぇ…」
妖魔将軍「そこにお前らが探している魔族のガキはいる…よーく見てみな…」
女勇者「何っ!?」
女勇者「…」
魔族子供♀「…」
女勇者「…! 魔族子供♀!」
魔法使い「…確かに、うむまだ生きている…!」
女勇者「ほっ…」
妖魔将軍「おっと安堵するのはまだ早いぜ?」
妖魔将軍「何故なら、あの魔法の炎は徐々に中心を焼いていくように設定しておいたからな…」
一同「…!」
妖魔将軍「最後までほっておけば…魔族のガキのじっくり直火焼きの完成だ!」
魔法使い「何て事を…! 貴様は同族すら食べる対象なのかっ!?」
妖魔将軍「人間だって、腹が減れば同族を食べる事だってあるだろう? そんな驚く事でも無いだろ」
魔法使い「く…どこまでも悍しいやつ…!」
妖魔将軍「ふふん…何とでも言え…」
妖魔将軍「そして! もしお前らがあれを止めたいと言うなら、俺を殺すか…この魔石を破壊するしか無いっ!」
一同「!」
女勇者「ちっ…!」
女勇者「結局てめーを殺せば良いだけの話だろ!」ビュ!
ガキン!
女勇者「…!」
女勇者「聖剣の刃が…通らない!?」
妖魔将軍「ぐふふ…」
女勇者 (こ、こいつ…! 一体どうなってるんだ…!?)
続く。
不死身のような体を持つ妖魔将軍に、手も足も出ない女勇者たち。
しかし早く妖魔将軍を倒さなければ、魔法の炎によって魔族子供♀は焼き尽くされてしまう。
攻撃が通じない女勇者たちに勝機はあるのか?
次回に続きます。