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君が恋した時間と僕が生きた日々  作者: 星野 葛葉
6/11

6 昼休み

願ったところで時間は止まらない。

それどころか思ったより早くお昼休みは来てしまった。

「ねぇー、ついてきてくれない?」

「ごめんね。委員会の仕事が…」

夏に手を合わせてお願いするが、委員会の仕事なら仕方ない。

「職員室まで一緒に来て!」

「ごめん。忙しいの」

唯のもとに行くと、即答で断られて若干傷つきながら1人で行くことを決める。

「占いは1位だったのにな」

アナウンサーがにこやかに「乙女座が1位です。」と言っていたのを思い出す。

何故だろうと無駄な疑問の答えを考えながら職員室に向かった。


「そうか!ラッキーアイテムを忘れてたからか!」

手をたたいて納得のポーズをとる雪。

目の前に立っている先生は眉間にしわをよせながらじっと雪を見ている。

「はい、すいません。」

「すいませんじゃないだろー!」

先生の怒号が職員室に響く。

「もういい、そこにある段ボールを教室まで運んどいてくれ」

大きなため息と共に指さす先には段ボールがあって、渋々持ち上げて職員室を出た。

大きく重い荷物のせいで足元がよく見えない。

階段を上がる時、夏祭りの貼り紙に気を取られて足を踏み外してしまった。

「うわぁ、痛いな…」

派手にこけて汚れた制服を手ではたきながら立ち上がる。

すると目の前には、段ボールを持った勇太がいた。

「ごめん、黒川さん。段ボールの方を守っちゃった」

「ごめんね、ありがとう」

守られたのは段ボールなのに、何故か高鳴る胸の鼓動がうるさくてうつむき気味になりながらお礼を言った。

「体調悪い?顔赤いよ?」

雪の顔を覗き込んで勇太は彼女の頬に触れた。

触れられてさらに赤くなっていく顔。

「全然大丈夫!私、もう行くね」

雪は段ボールを受け取り小走りで教室に向かった。

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