Ⅵ
何かもう、一々ルビ振るのがめんどくさくなってきたので、新しい言語以外ルビ振るのはやめにします。
〔では、まず影から説明しますね。〕
『おう。』
〔ファントムは漢字で影と書きます。此の世界の一言語で訳すと〈残像〉や〈幻像〉となります。影……つまりは自分と表裏一体だが、何か違う力が眠っていると永戒では信じられています。〕
『質問、永戒って何だ?』
〔永戒とは、影が住んでいる世界の事です。影は此の世界では、影の姿になると神と同等の力を持ってしまうので影王を通して自動的に永戒に行くようになっていました。〕
『じゃあ、何で俺は永戒に転送されなかったんだ?』
〔理由は2つ有ります。一つ目は私が影月君を引き留めているからです。高位の影は契約したての低位の影を引きとどめる事が出来ます。二つ目は、現影王が先々月死去されたからです。〕
『え?良いのかそれ。新しい影王探したりしなくて』
〔駄目に決まってますよ。だから今捜して居るのです。統一軍は、此の世界にまで来てますし。〕
『統一軍?』
〔影とは、神粒と言う影になる為の資質が必要です。統一軍は、神粒を持っていない影の事を指します。先程の毒の影も統一軍の輩です。因みに、統一軍の輩を殺める行為をシャイグと呼びます。〕
『その神粒ってのが無くても契約出来るのか?』
〔はい、とても霊感が有る人なら余裕のよっちゃんです。現に初代影王の蒼影も神粒無しでしたから。〕
『余裕のよっちゃんとか………(笑)じゃあ、俺は神粒持ちなのか?特に霊感とか無いし。』
〔まぁ、そういう事ですね。〕
『へぇ……何かかっこ良いな!』
〔他に質問は有りますか?〕
『統一軍には他にどんな敵がいるんだ?』
〔大半は毒の影ですが、上位に『4人の熾天使』が居ると聞きました。〕
『そんなの有るのか?』
〔ええ、確か光王が唯一信用しているメンバーだとか。あ、光王は光戒の王の事を指します。〕
『何か、複雑だな。』
〔さてと。説明も終わりましたし、家に帰りましょうか。〕
『そう言えば、白銀は何処に住んでいるんだ?』
〔へ?此れからは影月君のお家に住みますよ?〕
さも当然かの様に言う白銀。ふざけんじゃねぇよ!湧き出そうな怒りを沈め白銀に聞く。
『何でだ?』
〔影月君、貴方はまだ影の扱いもままならないのですよ?そんな状態で毒の影に襲われたらどうするんです?〕
俺は単独で毒の影に襲われた時を想像する。…………確実に死ぬな俺。
『此れから俺の家で一緒に過ごそうか白銀!!』
〔はい、よろしくお願いします。〕
こうして俺と白銀の奇妙で摩訶不思議な同居生活が始まる………
未だに主人公の性格が掴めないっ




