6/15
Ⅲ
また、にゅるっとギフトファントムが出て来た。
〔影召喚!〕
白銀が叫んだ。
そして、白銀の身体が光に包まれた。
〔とっとと光戒に逝って欲しいですね!〕
光が消えたと思ったら、其処から現れたのは白銀とは別の人物。
いや、正確には別の人物とは言わないのだろうが………何かこう、纏っている雰囲気が違うのだ。
その人物は、持っていた二振りの剣を駆使し、ギフトファントムを切っていった。
凄い……と圧倒されていると、何時の間にかギフトファントムが途轍もない数になっていた。
〔何ボケッとして居るんですか!貴方もとっとと影と契約して戦って下さい!〕
行き成り、白銀(らしき人)が俺に言ってきた。
『俺やり方知らねぇよ!』
〔とりあえず、【影よ来たれ】と唱えて下さい!契約出来る筈です。〕
んな、無茶な……と思いつつ己の身を守る為に唱えてみる。
『影よ来たれっ!』
すると、月明かりに照らされて出来ていた俺の影がもさもさと動き始めた。




