Ⅰ
『暇だなぁ………』
俺、竜胆影月は学校をサボり、ぶらぶらと韻律街を歩いて居た。
「影月ぅー待ちなさい!今日こそ授業に出て貰うわ!!」
『うわっ!?もう追いついたのかよ。やべっ』
今の煩い奴は、麻倉椛。俺の幼馴染み。授業をサボると必ず追っかけてくる奴だ。
「なんでアンタは、いつも授業をサボろうするの?」
『面倒いから。』
スパッと即答する。
「じゃあ、なんでアンタが学年首席なのよ!!」
『なんでって其れなりに家で勉強してるからだろ?第一頭悪いなら今頃きちんと授業受けてるっーの。』
「むきぃ〜っ!もうアンタなんか知らないっ!先生に怒られたって庇うもんか!」
最後に「ばーかっ。」なんて言葉を残し椛は去って行った。
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そのまま暫く歩いて居た時“そいつ”は現れた。
〔やぁ。貴方が竜胆影月君かな?〕
驚いて前を見ると其処には帽子を被り、長い髪を編んだ長身の男が居た。
『誰だ?』
俺は、男に問うた。
〔僕は、白銀。君をファントムと契約させようと思ってね、此処に来たんだ。〕
『ファントム?ロード?何じゃそりゃ。』
〔そうか。君はまだあのお方について知らないんだよね。
なら……
今夜、韻律街立誠華高校においで。そしたらすべてを知り得ることになるよ。〕
【新しき影の王様】
そう言い残すと白銀は、去って行った。
『なんだよ、ファントムキングって………それより、今夜に備えてご飯食べに行こうか。』
3作目。
多分亀更新ですが、よろしくお願いします。




