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ファントム・ロード  作者: 桜音有里
序ノ影 【契約】
4/15

『暇だなぁ………』


俺、竜胆影月りんどう えいげつは学校をサボり、ぶらぶらと韻律街いんりつまちを歩いて居た。



「影月ぅー待ちなさい!今日こそ授業に出て貰うわ!!」



『うわっ!?もう追いついたのかよ。やべっ』


今の煩い奴は、麻倉椛あさくら もみじ。俺の幼馴染み。授業をサボると必ず追っかけてくる奴だ。


「なんでアンタは、いつも授業をサボろうするの?」


『面倒いから。』


スパッと即答する。


「じゃあ、なんでアンタが学年首席なのよ!!」


『なんでって其れなりに家で勉強してるからだろ?第一頭悪いなら今頃きちんと授業受けてるっーの。』


「むきぃ〜っ!もうアンタなんか知らないっ!先生に怒られたって庇うもんか!」


最後に「ばーかっ。」なんて言葉を残し椛は去って行った。



________________*_______________



そのまま暫く歩いて居た時“そいつ”は現れた。


〔やぁ。貴方が竜胆影月君かな?〕


驚いて前を見ると其処には帽子を被り、長い髪を編んだ長身の男が居た。


『誰だ?』


俺は、男に問うた。


〔僕は、白銀しろがね。君をファントムと契約ロードさせようと思ってね、此処に来たんだ。〕


『ファントム?ロード?何じゃそりゃ。』


〔そうか。君はまだあのお方について知らないんだよね。

なら……

今夜、韻律街いんりつちょう立誠華りつせいか高校こうこうにおいで。そしたらすべてを知り得ることになるよ。〕


【新しきファントム王様キング


そう言い残すと白銀は、去って行った。


『なんだよ、ファントムキングって………それより、今夜に備えてご飯食べに行こうか。』




3作目。


多分亀更新ですが、よろしくお願いします。

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