四
『は?届け物か?』
「えぇ、主人から頼まれたの。白銀さんに、渡してくださるかしら。」
『ま、良いけどな。ってオルゴールか此れ?』
「正確には違うけど、大体合っているみたいよ。取り敢えず今日中に開けなくちゃいけないみたい。じゃ、私は帰るから。明日もキチンと学校に来るのよ?」
有無を言わせない様なマシンガントークをかまして帰った椛に暫し呆然としていた影月だったが、〈今日中に〉と念を入れられた為急いで白銀にオルゴール擬きを渡しに行った。
『白銀ー、お前に届け物だぞ。』
「へ?私にでしたか。!!此の家紋は……………すみませんが、少し一人にしてくれませんか?」
『分かった。何分くらいで終わる?』
理由を聞こうとした影月だったが、白銀の真剣な眼差しに何も聞けなくなった。
キィィィィパタン……
どかっ
『?!』
数分後…
「もう、入って良いですよ。」
『な、何か変な物音がしたが大丈夫だったか?』
「はい?物音ですか?知りませんけど(黒笑)」
『あ、あぁ……』
「一つ、影月君に言わなければいけない事が出来ました。」
『?』
「影月君の武器の紫月と白夜か使えなくなってしまったのです。」
『!!何故だ?』
「最近、陽炎家が動きを活発にして来たからです。陽炎家は光戒と深く繋がっている家です。その家が光戒に何かしらを働きかけて居る様です。ですからあんな有名な王器を使ったらすぐ正体がバレてしまい、陽炎家に殺されますよ?」
『それは、最悪だな……でもそしたら俺は如何やって毒の影と闘うんだ?』
「それは、非常に非常にめんどくさいですが、私の能力を一部譲渡する事で解決する事になりました。」
『へぇ、どんな能力なんだ?』
「星動術と言う能力です。説明は面倒なので影月君の頭に直接入れます。」
何か、白銀のキャラが壊れている様な気がしてならない影月だった。
「では、逝きます。」
『え、急だな?!と言うか漢字が違う様な?!…………うぐっ』
星動術については次回説明します。