第3課題 LADYBUG 第4問
ナナホシテントウは太古の昔から「天道の虫」として、そのDNAに刻まれた太陽の恵みをしっかりと大地の緑に伝えるという天命を全うするべく、その反逆種族たるアブラムシを必要に応じて闇に葬ることを生業としてきた。
そして大地の恵みを通じて、人間にも大きな恵みを与えてきた。
しかし2016年11月、ある団体が「全国中学生みんなGA笑顔プロジェクト」という、プロジェクト名とは真逆の末恐ろしい方法でナナホシテントウたちの恩を仇で返してきたのだ。
千葉県の公立中学生と結託し、掃除機の吸い込み口に網をつけた装置で彼女の仲間達を次々に拉致。
そして接着剤で背中の羽を接着して飛行の自由を奪うだけでなく、更には学校菜園にいる菜の花の受粉を強要させられているというのだ。
菜の花は別名アブラナであり、憎きアブラムシの主食。
断じて受けることのできない屈辱に満ちた愚行。
しかもナナホシテントウ仲間の一部は海外にも売り飛ばされているらしい。
ナナはその施設を破壊し、拉致された仲間を解放する為、一人立ち上がった。
ナナの覚悟は俺にもしっかり伝わり、俺の覚悟にも繋がった。