表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/10

第3課題 LADYBUG 最終問題


 渋谷駅では多くの乗客が降り、新たな乗客へと入れ替わる。


 意識を無くしたまま俺は、人波に押し出される格好で渋谷駅に降ろされ、そこでようやく意識を取り戻した。


 だがまだ頭が朦朧としている。


 ちょっと休憩をしようと、空のベンチに向かって歩き始めたが、すれ違ったサラリーマンにぶつかって転んでしまった。、


「お姉さん、大丈夫?」


「お姉さん?」


 立ち上がって駅構内の鏡の前に立つと、そこには、いかにも育ちが良さそうで、ちょっとクールな雰囲気の女性が映っていた。


 ダボダボの警備員服の上から羽織っている、黒いドット模様が施された赤いハードコートが印象的。


 俺が右手を上げると、その女性は左手を上げた。


 髪の毛に手を伸ばすと、しっかりカールされた縦巻きヘアーが指に絡み、シャネルNo.5の香りが上品に漂った。


 反射的に胸を触ると豊満な乳房があった。


 乳首を軽く刺激してみると、今まで感じたことの無い興奮が沸き起こった。


 ひょっとして、と股間に手を伸ばすと、いつもあるべき肉棒が無くなっていた。



 心を落ち着かせる為、俺は手にしっかりと握られていたレイディバッグからヴァージニアスリムを取り出し、驚くほど赤いマニキュアが施された細い指で火を点ける。


 ゆっくり、大きく肺まで吸い込み、ふーっと煙を吐く。


 すると駅員が慌てて飛んできた。


「お客さん、駅構内は禁煙ですよ! 一体何をしてるんですか?」


 仕方なく私は吸いかけのヴァージニアスリムを床に投げ捨て、何故か利き足とは逆の右足でもみ消した。


 そして、駅員に向かってこう尋ねた。


「千葉に行くには、どの電車に乗ればよいのかしら?」



(第3課題 終)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ