罰当たりな僕ら
「ねぇ、叔父さん」
ホテルの一室で、僕は言った
「叔父さんことが、好き・・・なんだ、ホントに」
僕は、体の性が女性で心の性が男性、いわゆるトランスジェンダーだ。
でも、僕は、
叔父さんの事が好きなんだ
「もう・・・・離れたくないよ・・・」
僕は両親が居ない
もう、数年前の話だ。
親は、僕の事に否定的だった
そうして、僕は家を飛び出した
それから数日後、呆気なく両親は交通事故で死んでしまった。
「僕、独りは・・・やだ」
叔父さんの胸にうずくまり泣いている
ずっと、ずっと寂しかったから
ぎゅっと抱きしめられる
鼓動が、早くなるのがわかる
叔父さんの、鼓動も感じる
「ねぇ」
「いいよ」
服を脱いで、抱きしめあった
暖かくて、心が満たされいくような感じがした
「すき」
叔父さんに身体を預けた
あつくキスをして
愛し合ったんだ
罰当たりな僕らだって
僕は、愛してる