とある転生吟遊詩人のはなし
俺死んだ。
異世界に転生。
異世界で吟遊詩人として旅をしている。 ← 今ここ
吟遊詩人として各地を旅する。
俺が望んだ事なので不満はない。
転生時に、チート能力を貰ったおかげで、無事に旅を続けられている。
娯楽の少ない世界だ。
大抵の場所で歓迎される。
ある時、俺は元の世界の昔話を披露したらどうなるだろうと思いつく。
勿論、そのままでは伝わらないので、こちらの世界的にアレンジを加える。
面白そうだ、やってみよう。
問題は何を題材にするかだが……
よし、おそらく日本人なら誰でも知っている、
『桃太郎』
にしよう。
アレンジを加えて披露した結果……
大ブーイング。
「なんだ、そのチキン野郎!」
「それでも、剣士か!」
「国内最強の看板を今すぐ降ろせ!」などなど。
何でこうなった。
日本一は、日本ではないから、国内最強に変換。
うん、これは問題ないと思う。
職業は、侍ではわからないから、剣士にした。
うん、これも問題ないだろう。
3匹のお供は動物よりも、世界にあわせて魔物に変更した。
うん、やっぱりこれが良くなかった。
犬:ケルベロス
猿:鵺
雉:朱雀
の3匹を引き連れて、鬼:オーガ 退治。
連れて行く戦力が強すぎる。
その3匹がお供なら、誰でもオーガぐらい倒せる。
っていうか、桃太郎いらなくねぇ?
俺は更なるアレンジを加えた。
桃太郎の職業は テイマー になった。