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2030年の少女  作者: 新浜 星路
6/8

亜沙子の変化

未樹、今日は亜沙子と学校帰りに家でくつろぐ。

「未樹の部屋ってやっぱアナロギーだよね」

「当然でしょ! そこに昔の人たちの知恵が見えてオシャレでしょ。

未来科学探偵リリイを読みたいっていったら家おいでっていうから、私はてっきりデジタルリーダーでもらえるものと思ってたよ」

「そういった電子媒体をずーっとみてると目が悪くなるし頭も悪くなるから」

「あーはいはい、いつもの未樹節ですね」

「でも紙の漫画っていいでしょ」

「確かにまだ書店で売ってるけど、縮小化されてるみたいだね」

「電子媒体だと、何かしながら読むわけでしょ、それって作者に失礼じゃないの」

「今の時代、みんな忙しくて、必ず何かしながら何かをするっていうことしてるもんね」

「それじゃだめよ、だめだめ! 娯楽が何かの合間ってことは心が休めてないじゃない。ずっと仕事のことばかりでメンタルぶっ壊れちゃうよ、サラリーマン」

「科学って便利にするためなのに、かえって疲れてるよねー、現代人」

「やっぱり科学って人をダメにする!」

「なんかこの流れを感じると未樹ゾーンなんじゃないかって思っちゃうよ」

「その漫画にもあるけど、未来科学は子供達が科学を悪用して社会をダメにしていくって流れがあるんだよ」

「いやー漫画でしょ?」

「そんなことないよ! 簡易的に機械が誰でも作れる社会がきて、子供達だけで社会は担っていくんだよ! だって高齢化社会が終わったら子供しかいない社会ができるじゃん!」

とデタラメの理論をあげる未樹。

「あーそうかもしれないね」

だが亜沙子、それにきづかず頷いてしまう。

「あーでも未樹。子供が世界を創るっていいことなんじゃないの?」

「それは裏を返して言えば子供が労働する社会だよ?」

「うわー最悪だ」

「最悪よ」

「お菓子でもくってふて寝してやるううううう、未樹のベッド使うからねええ」

「私もねるううう」

そこにブルブルブルと音が鳴る。

「あ、私のスマホ……でもいいか放置して」

「そうそう、スマホはたまにでいいんだよ」

亜沙子もいづれ気づくのか、未樹の影響を受けていることに。

人に影響を与えられるのは人だけであり、そしてそれが答えだということを。


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