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始まりと出会い
目が覚めると、どこかもわからない草原にいた。
「ここどこだ?」
とりあえずあたりを見渡すが、なにもない。
どうするか考えていると、遠くに何かあることを偶然あった古い看板で知った。
とりあえずその看板が正しいことを信じて進み続けた。
すると何とか街道らしき道に出た。
「はあ、やっと一安心だあ…」
休憩しているとそこに商人らしき人に出会った。
「こんにちは。お兄さん、そこで何してんだい?」
「いや、道に迷いまして…」
すると商人は一緒に近くの町までいかないか?と誘ってくれた。
お言葉に甘えて何が何だかわからないまま馬車に乗せてもらった。
すると突然「あんたはどこ出身だね?」と商人が聞いてきた。
「日本です」というと商人は首をかしげて言った。
「知らない国だなあ…どこだそこは?」
やはりあの女性の言ったことはほんとなのか…と実感した。