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始まりの時
ぼくは卓也、22歳、2LDKマンションに住む1人暮らしの平凡な会社員。
今日も残業が終わり、帰宅する…はずだった。
ふと気づいたときには、知らない謎の場所に立っていた。
「・・・は?」ぼくはとりあえず落ち付こうとした。
焦っていると、後ろから声がした。
「こんにちは。卓也さん。」
振り返ると女性が1人立っていた。
突然の事態に混乱していると、「卓也さん、あなたは死んでしまったのです。」
と唐突に告げられた。
ぼくはやっと理解した。僕は死んだのだと。
そこで女性に聞いてみた。「僕はどうしてこんなところにいて、これからどうなるのか?」
と聞いてみた。
すると女性は、「あなたを別の世界に招待します。」
それだけ言われると僕の意識は薄れていった。