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KIRI  作者: 和田樹里
4/12

4:幼なじみって…

瑠奈「ほ…ほわァ……。」

隆平「何マヌケな声出してんだよ…。」

瑠奈「ま、マヌケって何よォ!!! こんなすっごい家に来て、驚かないでいられる?」

隆平「…ま、まぁ…オレも正直、初めて入ったから驚いたけど…。」

綺里「……笹村さんと二宮くんって、幼なじみとかなの?」

隆平「え? あぁ、うん。瑠奈と幼なじみだなんて、ハッキリ言って最悪だ…。」

瑠奈「最悪ですってッ!!? ふ〜ん…そんなコト言うんだァ…。大原さ……綺里に教えちゃおうかな〜? 隆平の…」

隆平「とぅッ!!!!」

バシッ

瑠奈「いッ……てぇ!!!!!」

隆平「へへッ。ざまーみろォ!!」

綺里「なんか、うらやましいな。幼なじみとか、そういうの。特に、笹村さんと二宮くんみたいな関係、憧れる。私には、そういう人がいなかったから…。」

瑠奈&隆平「………。」

綺里って、あんなコト言うんだ…。

瑠奈「…もぅ、綺里ったら! もぅ友ダチになったんだからァ、さん付けなんかしないで、気軽に“瑠奈”って呼んでよォ!!」

隆平「そうだよ。“友だち”っつーか、もう“心友”だしなッ! オレのことも“隆平”でいいよ。」

そう言うと、綺里は少しはにかんだような笑顔を見せた。

それが、すっごくかわいい。というか、キレイ。

ふと見ると、隆平が綺里を見てボーッとしてる…。もしかして、綺里に見とれてる?

へぇー…隆平って、ああいうタイプが好みなのねぇ……。

ガンッ

アタシは思いッ切り隆平の背中を蹴った。

隆平「いってッ!!!!! なッ…何すんだよッ!!!」

アタシは完全ムシ。

隆平「おいッ!!! 瑠奈、聞いてんのかッ!?」

瑠奈「聞いてな〜い♪♪」

綺里「……あのさぁ、紅茶でいい?」

………。

瑠奈「他に何かある?」

綺里「いや、紅茶とコーヒーしかないんだけどね。」

瑠奈「じゃあ、紅茶で♪」

隆平「オレも紅茶。」

綺里「分かった。ちょっと待ってて。」

バタン

瑠奈「……隆平。あんたって、綺里みたいなコがタイプだったんだねー。」

隆平「ンがッ!? な、何言ってんだよッ!!!」

瑠奈「見てれば分かるわよ。」

隆平「………。」

ガチャッ

綺里「おまたせ。」

瑠奈「わーッ!! ありがと♪♪」

綺里「………。」

綺里は何も言わないままやわらかく微笑んだ。

瑠奈「……あッ!!!!!」

綺里「ん? どうした?」

瑠奈「もぅ塾の時間だッ!!! ヤッバ! 怒られる!! じゃ、じゃあ、ごめんね! もう帰るわ!」

綺里「…そうか。分かった。また明日。」

瑠奈「うん! また明日!!」

バタンッ

………フフッ♪♪

適当に用事作って出てきたけど、ふたり上手くいくかなー♪


綺里は結構人間味があるのでしょうかねェ??

っていうか、ヮタクシ綺里にメチャクチャ憧れております…!


“メチャクチャ”なんて言葉を使っている時点で、もう綺里のようなカッコいい女の子にはなれないんですけどね…w


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