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KIRI  作者: 和田樹里
3/12

3:幽霊屋敷?

なッ……! 何コイツ………!!!

超ムカつくーーー!!!


<放課後>

瑠奈「……何やってんだろ、アタシ……。」

アタシは、超大きい洋館の目の前に立っている。

実は今日、美波から聞いたんだ。

美波「大原さんって、町で有名なあの幽霊屋敷に住んでいるらしいですよ。」

……そう。それで、本当に住んでるのか気になって、ついこの洋館に来てしまったというコトなのデス…。

瑠奈「あーーーッ!!! アタシ、バカだ! なんであんなヤツのコト気にしてんのよ! ほんと、なんであんなムカつくヤツのコトを…。」

綺里「何やってんの?」

瑠奈「ギャーーーーーッ!!!!!」

綺里「うるさい。近所迷惑だから、やめて。」

瑠奈「ごッ……ごめん…。」

綺里「笹村さんだっけ? こんなところで何やってんの? 家近く?」

瑠奈「はッ…反対方向だけど……。ちょっと…美波にあんたの家がここだって聞いて…ちょうど近くに来たから……。」

綺里「ふぅん。そうなんだ。じゃあ、寄ってく?」

瑠奈「いッ、いいの!?」

綺里「うん。どうせ誰もいなくてヒマだし。」

……誰もいないんだ…。

瑠奈「そッ…それなら…入らせてもらうわよ…。」

隆平「あれッ? 瑠奈だ。」

えッ…

瑠奈「隆平……!」

綺里「二宮くん。何やってんの? こんなところで。」

隆平「えッ……いや、美波が大原さんちここだって言ってたから……ちょうど近くに来たし、本当にここに住んでるのか気になって……。」

瑠奈「ぷっ…。」

隆平「おい! 瑠奈、今笑っただろ! 笑ったよな?」

瑠奈「笑ってないよ。」

綺里「いいから、ふたりとも中入んな。」

隆平「いッ、いいの!?」

綺里「ぷっ…。」

隆平「ちょッ……大原さん、今笑ったよね…?」

瑠奈「大原さん、初めて笑ったねー。」

綺里「……“綺里”でいいよ。」

瑠奈&隆平「……え?」

綺里「呼び方。“大原さん”じゃなくて、“綺里”でいいよ。」

瑠奈&隆平「…うんッ!!!」


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