始まりは
トラックって軽自動車なんかと比べ物にならないくらい迫力と重量あるんだな〜。
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とある冬の休日、すっかり雪が降り積もった街を僕は妹とくっちゃべりながら歩いていた。
そう、こんにちは待ちに待った新作ゲームの発売日。
ついさっき兄妹揃って店舗オリジナル予約特典を貰いに行って、今から帰りだ。
その時ぶちゃけ浮かれていた。そりゃもう盛大に、まわりも見えなくなるくらい。
クラクションの音で気付き現状を確認すると赤信号なのに横断歩道を渡る僕ら、目の前には大型トラック。文字どうり絶体絶命だった。
妹はあいも変わらず気づいておらず、可愛らしい笑顔を振りまいている。
妹ダケハ守ラナケレバ!
僕は妹の腕を掴み、降って間も無く見える柔らかい雪のある場所目掛けて背負い投げの要領で思い切り投げる。
ッ瞬間、ものすごい衝撃と共に僕の五体は空中へと投げ出され硬く凍結した路面と重力にサンドウィッチされてあっけなくトマトと化した。
あの時点で確かに死んだはずなのだ。
なのに、どうして__________
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ふと目を覚ますとふかふかのベットの上にいた。
「;@>=~:!|<&%$/*+」
うまく喋れなかった。知らない天井だ、と言おうとしたのだが何故だか謎言語になってしまった。
あれ、もしかして全身の骨という骨が逝っちゃってる?それはないか。もしそうだとしたら死んでる。じゃあなんなんだ、この違和感の正体は。まるで‘‘喋るために必要な筋肉が働いていないかのよう’’だ。
そうこう考えているうちに眠くなってきた。僕の身体よ、幾分か寝ていただろう。三大欲求よ、仕事をしてくれ・・・・。
1歳になった。飛ばしすぎじゃないかって。いいんだよ、この歳で乳児プレイとか恥ずか死ぬわ。
それより僕自身の話になるのだが、異世界に転生ではなく現代日本に生まれ落ちてた。二次の世界かは今のところ判断はできないが、まあ現状はそんな感じだ。特に変わったことはないが、強いて言えば半年前くらいに離乳食を食べ始めたことと保育所?園?に通い始めたことくらいであろう。生前は待機児童問題がどうたらで数年待ち・・・・なんてのがザラにあったが今期はそんなことは滅多にないらしく、両親が昔は〜(省略)なんて見た目幼児である僕にそんな感じことを話していた。
また、知り合いができたりもした。本人は友達だと言い張り、よくある勇者系のRPGみたいに僕の後ろをくっついてくる。・・・・正直言って、鬱陶しい。まあ、どうせすぐに他のことに興味を持ってどっかに行ってくれるだろう。行ってくれないかなー。
3歳になった。相変わらず僕は勇者様状態だ。しかもなんかお供が増えてる。ちょっと前につきまとう理由を聞いてみたところ、ガキ大将的な奴に絡まれていたところを僕が割って入って助けたんだとか。記憶にござらんな。他の皆さんも似たような感じだった。僕ってば案外いい奴だったのかね?褒められ慣れていなかった僕はそこで調子に乗ってしまい
「しょうがないな〜、いいよ。これからも君たちを守ってあげるよ。」
なんてキザったらしいセリフを言ってしまったために、このような状態になっている。ただ、現状楽しいのでなんとも言えないのだが。
不定期投稿です。 すみません。。。