白衣の魔女?!
◆――驚愕な出来事――(雄二視点)
「あ〜」
俺は今、保健室のベッドで療養中だ。結果からいいましょう・・・。
おもくそ、ぼこられました。あんなに早く瞬殺されるとは・・・。
あやつ、また腕をあげおった・・・。
「起きた?」
カーテンの隙間から顔を覗かせている、保倉 嘉穂性別 女。
保健室は彼女のテリトリーである。と言われている。
「はい、ありがとうございます」
俺はベッドから降りて立ち上がりながら丁寧に答えた。
「無茶するのもいいけど、あんまりここには来ないようにね」
そういっている保倉さんの手にあるのは・・・注射器!!何に使うんすか・・・。
「は、はぁ」
先生の手を見ながら答えると、それに気づいたのか、
「これ?」
と俺に注射器を向けてきた。俺はそれをかわしてうなずく。
「フフッ、色々と使うのよ」
そういって不適な笑みを俺に向ける保倉さん。
(ま、魔女・・・)
彼女の二つ名を今頃になって思い出した。
「保健室の白い魔女」その言葉がぴったりの笑みだった。
「あ、ありがとうございました。失礼します」
逃げるように部屋を退室しようとすると、彼女は最後に、
「まあ、今度は勝てるようにがんばってね」
と声をかけてきた。
(その言葉、ありがたく受け取っておきます)
軽く会釈をして、心の中で礼を言うと扉をゆっくり静かに閉めた。
(適当にフケるか)
そう決めて教室じゃなく屋上に向かって歩き出した。
遅くなりました。
まだまだ、がんばりたいと思いますので、どしどし感想お願いします。