表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
イケメンぼっちのリアルRPG戦記  作者: 月読カイト
1章 神の見えざる手
5/50

不思議な少女と 適応

 校内は、大騒ぎになっていた。教師は、事態の把握をするために、全員、職員室に戻ったままだ。教室は、ガヤガヤうるさいくらいだ。

 さっきの女の子はいない。しかし、彼女がいったことは本当だった。

みんなが、それぞれ、ざわざわ、あれこれ、不安がったりする中、レンは意を決意したように、そろそろと電子黒板に近づく。

レンは、「剣士」のボタンをタップしてみる。すると淡い光の中で、レンは初級剣士の姿に変わった。教室のみんなが驚いた。黒いフードつきの革鎧は、足まで覆われている。

 そして小さな盾と剣。剣は鉄製か、振ってみると案外重い。慣れないと、これで実戦では、役に立たない。

 そんなレンを見て、真似してタップするものが数人でてきたりで、教室は次第にヒートアップしてきた。

 レンは、ハルの手をひいて、黒板に近づけた。ハルは拒否した。

「あたしやだよ!」

 ハルは、受け入れ難い現実と、動揺からか、涙目になっている。

 その目に、顔を近づけて剣士は言った。

「大丈夫、ハルのことは、俺が守る義務がある」

 とはいったものの、照れて顔は赤い。

 不意打ちをくらい、ハルは下を向いて、うなずいた。

「ハルは『ヒーラー』っていう「回復係」をやってくれ。『看護婦』みたいな役だ」

 レンはハルの手を取り、タップさせた。

 ハルは薄い光に包まれ、異国の僧侶の衣装になった。白基調のローブに、シルバーに光る杖をたずさえている。いつもより大人びて、絵画のように美しい。

 …ばかな、この俺が、恋をするわけがない


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ