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可愛いウンディーネとそれぞれの試験

 

「えー、以上が試験内容です。質問がある人は今、手を上げてください………………居ないみたいですね。では早速試験を始めますので、受験番号呼ばれた方は準備してくださいね」


 女性が壇上で試験内容を説明していた。

 最初は魔法、武術の両方受ける受験者。次に魔法のみの受験者、最後に武術のみの受験者。

 そして、魔法の場合は基礎を一通りやる。多分、その基礎の出来具合で点数を決めるのだろう。あと出来るなら応用魔法でもいいらしい。

 武術の試験内容は簡単だった。振り当てられたマギスト学院の武術指南の先生と戦うという内容。この三つの中で一番受かりやすいのが魔法のみの方法。

 何故なら基礎がしっかりと身についているならだいたいの点数を取ることが出来るからである。


「俺の受験番号は1582か。まだまだだよな」


 アインが自分の受験番号を見てつぶやく。


「私の受験番号は258ですね。たぶん私のほうが早かったんですよ申し込みが」


 メーアがアインの紙を覗き込みながら言う。アインがその際、ちらっと見えた胸の谷間から目をそらしたのはいうまでもない。

 そして、待つこと一時間。


「魔法専攻科、受験番号258番の方、奥の部屋へどうぞ。そして、武術専攻科1582番の方、左の奥の部屋へどうぞ」


 俺の名前が呼ばれたかとアインは立ち上がり、それに続いてメーアもいそいそと立ち上がる。


「私も行ってくるね。絶対合格するよ!アイン君も絶対に合格してね!」


 おう、とアインは言いながら、促された部屋へ姿を消した。


 ──⚪︎──


 アイン君行っちゃった。

 私も行かなきゃ。

 ふう、上手くいくかな。

 そう思いながら私は指示された部屋へと足を向けた。


「よ、よろしくお願いしまふ!」


 う、うわー、やっちゃったよ。

 よ、よろしくお願いしまふって噛んじゃったよぉ~。

 あ、左の審査員さん笑ってる!

 ど、どうしよう……。

 困っていると審査員さんの一人がでは始めましょうか?と言ってきた。たぶんテンパった私を気遣ってくれたんだよね。

 審査員さん、ありがと♪

 と心の中でお礼を言っておく。


「はいっ!」


 出来るだけ元気な声で挨拶をする。こういうのは初めが肝心なのですっ!


「じゃ、自分が得意な魔法の基礎を見せてくれないかな?」


 よしっ!張り切っていくぞっ!と気合いを入れる。得意な魔法ねぇ、どちらかと言えば水魔法かな。

 基礎はスペル展開だよね。

 魔力を指の先に集中させて走らせる。そして書き終わり、詠唱を始める。


「我、契約せしは水の精ウンディーネ。我が契約に応え、姿を現せ!」


 呪文を唱えると私のお友達のウンディーネちゃんが現れた。


「はぁーい♪ メーアちゃんに呼ばれて即参上ぅ! はぁん、今日もメーアちゃんは可愛いわぁ」


 魔法陣から現れたのは、豊満な胸をお持ちになる私のお友達。

 お友達には残念な所があって、それはあまりにも私のことを可愛がる所なのです。

 まあ、私にとっては嬉しいのですが、周りから見るとウンディーネちゃんが、変態さんにしか見えないという……残念な子。


「ねぇ、メーアちゃん用事はなぁに? もしかして用事がないけど、アタシのことが好きだから呼んだとかっ!」


 今もウンディーネちゃんは残念思考なのです……。


「違うよウンディーネちゃん。学校の試験だから読んだの」


 その途端、ガクンとうなだれてそうなのね……となっていたけどすぐに立ち上がり、「そのうち私色に染めてみせる!」とガッツポーズをして復活するウンディーネちゃん。

 ……とっても残念思考なのです。


「で、メーアちゃん。私は何をすればいいの?」


 うっ、な、何も考えてなかったです……。

 ど、どうしよう。


「これが君にとっての基本かい?」

「えっ、は、はいっ!」


 そう言うと審査員さんたちがすこし驚いていました。何か悪いことしたのかな……。


「そうですか、ウンディーネさんもありがとうございました。メーアさんももうよろしいですよ」


 お、終わったぁ。

 どうしようぅぅ。ご、合格したかな。

 そして、私はその部屋をあとにしました。


 ──⚪︎──


 一方すこし前のアイン。


 ──⚪︎──


 大丈夫だろうか。

 部屋に入ると広い場所に出る。

 脇に審査員と見られる人が五、六人。真ん中に武術指南役の女性がいた。


「さて、早速始めましょうか。別に私に負けても合否には関係ないので、安心してください。それでは君から来てください」


 そう言われたので、支給された木刀を構える。

 魔力の波を出さずに威圧感のみで、相手を威嚇する。その威圧感を感じ取ったようで、感心したように見る。


「君、まだ小さいのにかなりやるね」


 まあ、ね。とだけ応えて武術指南役との間合いを詰めて、その勢いを使い、横に薙ぎ払う。この技を極東の地域では『居合い』と言うらしい。

 しかし、相手も伊達に、武術指南役を務めているわけではないので、当たり前に避ける。

 それから、全方位から切り込んでみるも、全て流される。まあ、俺も本気を出しているわけではないし。

 試しに剣速を上げて、乗せる力も強める。

 すると相手はそれよりも、さらに数倍の速度に上げ、乗せる力も上げてきた。

 そのまま、俺も本気で切り込む。

 そして、木刀同士の打ち合いが何分か続いた。


「フッ!」


 俺も相手の木刀を辛うじて受け流すがやはり相手の方が何枚も上手か。

 だったらこっちは賭けに出ましょかね!

 木刀を力強く、握る。

 大地をしっかりと踏みしめ、重心を下げた。

 その重心を前に落として、思いっきり走る。相手は俺が何かをすると感じ、その技を受ける構えを見せた。


「上等……」


 そして、相手の手前で身体を捻るように跳び上がり、空中でくるくると回りながら遠心力を使い、木刀を振り下ろした。

 しかし、それを相手は真っ正面から受ける。

 受ける直前に振り下ろす方向と同じ方向に木刀を引きながら、木刀の峰を俺の木刀の柄の近くまで滑らせて受けた。

 木刀や剣の柄に近い部分は比較的切れ味はないので剣を受けるときはだいたいそこで受けるのだが、中々そこで受けることは難しい。

 俺もまだ完璧にそこで受けることは出来ない。


「君、やるね」


 俺と相手の木刀が重なり合う直前に、時間終了のお知らせが聞こえた。


「もう、時間なので終わりです。アイン君、もう部屋から出ていいよ。合否は部屋から出てしばらくしたらわかるから。ちなみに君で武術専攻科は最後だからね」


 そう言われて俺は部屋を後にした。

はいはーい!如月くんですよ!

また会いましたね!

どうでしたか?楽しんでいただけたでしょうか?

今回はアインとメーアの試験を書きました\(^o^)/

メーアちゃん可愛いよ。

そして、メーアちゃんの召喚獣のウンディーネちゃん!残念思考なのですね!

最近流行りの残念系召喚獣ですね!

ウンディーネちゃんと俺は気が合いそうですね。メーアちゃんを愛でるの会でも作ろうかな。

けどこれはハーレムの要素もありますのでまだまだヒロインは出てきますよ!

さて、それではまた会える時を待っていますよ!もし次会うとしたら七話のあとがきですね。

それではさよなら!by沖縄に旅行中の如月

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