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上目遣いは最強の破壊兵器

バトルは無し。


「ねぇアイーン〜。最後の技はどうやったの〜」


 試合の後、みんなと合流した。

 で、ミーナにさっきの技をどうやったのかと聞かれている。

 でもどうやってやったのか聞かれても無我夢中だったもので……。


「だから無我夢中だったから覚えてないって」


「んにゃ、まあ、あの技を使った時アインの迫力は尋常じゃなかったけどー」


 そんなに俺は怖かったのだろうか。確かに頭が真っ白になって、気がついたら決着が着いていたけど。


 それと、試合が終わってからリアナの様子がおかしい。こちらを見る度に何か頬を染めている。俺を見たら風邪になる病でも抱えているのだろうか。


「でもさ、みんな。暇つぶしにさっき戦ったけどその場しのぎなんだよな。お前ら夏休み予定とかある?」


「私は特に〜ないですね〜」


「予定なんかない!」


「私は予定はないわ」


「私とリアナは里帰りくらいね」


 上からメーア、ミーナ、フィア、リアス&リアナ。

 上三人はやる事無さすぎだろう。と突っ込んでもみるけど、俺だって予定はない。

 俺も里帰りしようか……いや、何かやめとこ。

 うーん……。あ、そうだ。モンスターハントして服でも造ってもらおう。


「メーアとミーナとフィア。暇なら俺と付き合って」


 どうせ、俺を入れて四人暇なんだ。モンスターハントして金を貯めたり、防具を造ったりするのもアリだ。

 進級の単位も問題ないだろう。

 夏課題はそんなに多くないし。

 と、これからの事を考えて、一人俺は壁に寄りかかっていた。

 さっき言った言葉に未だ反応がない。

 顔を上げるとその場に居た女子五人が口をパクパクさせていた。


「え?」


 そう俺が間抜けた言葉を漏らすと女子五人は俺の様子を見て安堵したようだった。


「そうだよね。告白なんかじゃないよね。だいたいそこまで仲良くなったわけでもないし、うん。今からだよね」


「一瞬でも勘違いした私が馬鹿だったわ」


 メーアとフィアは何をブツブツ言ってるんだ。


「で、何に付き合えばいいんですか?」


 メーアが聞いてくる。

 メーアの声はどこか間が抜けていて、でも芯はちゃんとしている。だからメーアの声はずっと聞いていれる。


「あ?ああ、モンスターハント。モンスター狩って金と素材を使って防具を作ろうー。という感じ」


「防具ですか〜」


 メーアが自分の身体をポンポンと触り、何かを確かめている。


「確かに卒業した後の服装とか演習での服装とか欲しいですよね。制服だと何か頼りないですし。だったらローブくらい欲しいです」


 ミーナやフィアも同じような事を言っている。


「私も行きたいですお姉ちゃん」


 リアナがリアスを見ながら言う。しかしダーメ。私たちは実家に夏休み中は帰るって言ったでしょ?とたしなめている。それにリアナはプニプニしていそうな頬を膨らませる。


「防具くらいだったら私が買ってあげるから我慢しなさいな」


「でも、アインたちと防具造りたい……」


 見事なまでに駄々をこねる妹とそれを見事なまでに完璧に嗜める姉。

 姉妹してるな〜。うむ、微笑ましいぜ。

 リアスの説得で渋々諦めたリアナはリアスと一緒にこの場を後にした。


「じゃ、まずは外泊許可証とその他諸々の必要な物を各自取りに行くようにな。で午後、船着場に集合」


 イッェッサ! と軍人みたいな敬礼をしてミーナがメーアと一緒に部屋へと向かう。

 俺もフィアと自室に向かって歩く。


 モンスターハントをするにはモンスターハントを専門としているギルドに名前を登録する必要がある。最近はソロでの狩りは特別な理由がない限り禁止されている。ゆえに誰かとグループを組むのが一般的だ。

 そして、ハンターになったと言って自由にどんなモンスターを狩ることは出来ない。

 理由は簡単で乱獲の心配があるからだ。

 ハンターにはランクもある。

 ランク付けはE〜S。実を言うとSの上があるらしい。これはあくまでも噂に過ぎないが。

 俺の剣の素材となった黒狼石も危険度がMAXの火山から採ってきた物で、Sランクのハンターしか入ることが出来ない。


「フィアは防具とか欲しいのか?」


「まあね。私は私服すらあまり無いから防具と一緒に買おっかな」


 やっぱり元奴隷民族だから貧しいのか。

 ここは男を見せねば! 確か俺の財布は暖かいはずだ。

 そう思って財布の中を見るとあまり使ってないのでガッポリとお金が入っていた。

 よし。

 俺はフィアの腕を掴む。


「ちょ、いきなり何⁉︎」


「お前の私服買うぞ。金は心配するな俺の奢りだから」


 半ば無理矢理連れていく。


「さっきのは狙っていったわけじゃないってば! 」


 フィアは腕を振りほどこうとするが無理だと諦めて素直に歩き始めた。


「も、もう分かったから。腕離して、恥ずかしいから」


 別に俺は恥ずかしくないんだが、フィアは恥ずかしいみたいだ。別に恋仲ではないんだからいいだろうに。

 防具はどんなのがいいかな。軽装が良いんだけど。袖は長くて、色は赤と青のツートンカラーだな。フィンガーレスタクティカルレザーグローブみたいな感じにしてもらうか籠手は。


 学院内は服屋などのファッション関係の店も多い。

 流石だよな。学院は巨大な湖の中央に位置する円形の島の上にあるんだもんな。

 雑貨から日用品、果ては日曜大工用の道具や材料までなんでもごされ。

 びっくりしたわ最初。


 円形の島の中央に学院があり、その周りを囲うようにして店が立ち並んでる。

 学院というかもうさ一つの国だよな。


 ファッションエリアは島の南側。

 学生寮も島の南側だから便利だ。


「ふう、着いた」


「本当にいい……の?」


 おう、いい……ぜ?

 ……か、可愛い。

 普段はクールなフィアが上目遣いで少ししおらしいって反則だな。

 破壊力はどんな最上級魔法を超す威力。そして、攻撃範囲はその場に居る者全員。発動出来る回数はほぼ無限。シチュエーションによっては国家を一撃で破壊する事も可能。

 恐ろしや……。


 親父、女の子ってこんなにも可愛いのですね。

前書きの続き。

でもあと少しでモンスターとの戦闘が。

この作品意外にバトル多めですね

あと、なんとなくフィアの設定を


フィア[女]

種族 人間

外見 銀髪のロングヘアに緋色の瞳、雪の ように穢れのない純白の肌。

顔は上。スタイルはスンレンダー。

生い立ち 元奴隷民族のヴァイスフェアレ ーターで自身も奴隷であった過 去を持つ。

能力 灰色の魔力のみ視覚化し見ることが できる。

オリジナルには劣るが忌神の力を扱 え、魔力を衣のように纏うことがで きる。

その衣は『灰魔の神姫』と呼んでい る

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