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布団が吹っ飛んだ

2か月更新されていませんと出てしまったので、更新しました。

「布団が吹っ飛んだってギャグ、あるよね?」


「ギャグというか、ダジャレだな」


「うん。で、あれを使って、実際に笑った人、見たことある?」


「うーん。いないなぁ」


「でしょ。ギャグなのに笑えない。しかもそれが何十年も受け継がれている、これってすごいことだと思うの」


「はぁ」


「そこで今回は、『布団が吹っ飛んだ』を使って実際に笑えるかやってみます」


「まぁ、やってみ」


「ではいきます。舞台はお通夜。枕を北にし、顔に白い布を被せられ寝かされている故人。ふと窓を開けたときだった。轟音とともに故人を乗せた布団が飛び出したのだ。喪主かぼそりと言った。『……布団が吹っ飛んだ』」


「よく分からない。笑えない。喪主のつっこみどころが違う」


「でも、誰か一人ぐらいは、つぼに入りそうな予感がしない?」


「しない」


「なら次。日本語を習っている外国人が言いました。『フトンガ、フドンダ』と。先生は指摘しました。『それを言うなら、布団は布団だ』と。ところが助詞の間違いではなく、外国人はこう言いたかったのです。『布団が、吹っ飛んだ』と」


「……なんていうか、笑い話にはなるけどギャグとしてはちょっと違う気がする」


「だったら。足の裏出して」


「は?」


「くすぐりながら言うの。止めてほしければ『布団が吹っ飛んだ』と言え、と」


「それは笑いじゃない脅迫」


「はい。次のギャグを言うとあなたは笑わなくてはいけない体になります」


「それは催眠術!」


「あなたはだんだん……」


「不可っ」


「ならこのネタはどう? さーて、来週のサザエさんは~『布団が吹っ飛んだ』『布団が吹っ飛んだ』『布団が吹っ飛んだ』の三本でお送りしま~す」


「どんな回だっ!?」


「だったら、来週のサザエさんは~『波平の』『布団が』『吹っ飛んだ』の三本でお送りしま~す」


「だから、それは話の内容が気になるだけだって。そもそもサザエさんのサブタイで「吹っ飛んだ」ってちょっと怖いし」


「所は戦場、布団の下に時限爆弾を設置したゴルゴ13。爆破を見届けて呟くの。『……布団が吹っ飛んだ』」


「ちょっとおもしろかったけど、それはゴルゴだからだろ」


「美食倶楽部の調理場に、海原雄山が布団を引きずりながら入ってきて叫びました。『この布団を吹き飛ばしたのは誰だ!?』と」


「だからパロディ禁止。ていうか、布団が吹っ飛んだの形が壊れているし」


「……むぅ。さすが『つっこみの悟』。生半端なネタは許可してくれないか」


「変なあだ名をつけるなって」


「それはさておき、この、布団が吹っ飛んだの謎は、十分卒業論文のテーマになると私は思うの」


「……お前は、どこを卒業するつもりだ」


紛らわしいので、名前を元に戻しました

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