腐王の倒し方
……長々とアリスが話していたが、途中から飽きていたので聞いていなかった。
まぁ要約すると───────
1・腐王は倒せない。
2・アリスは怒王と一緒にいる。
3・腐王みたいなのがいっぱいいる。
──────という事らしい。何が?
ふざけんな!クリア不可能なほど深い沼を観測してみたらマリアナ海溝ぐらい深かったです。って言ってるようなもんだぞ。
無理難題が不可能になったってことだ。
「まぁ、そういう事だね。ゾンビって卑怯だよね。俺の固有反転でもダメかもな、あんなの入れたくない。
殺せる可能性があるとしたら、聖なる力だけだね」
やっぱそうか。アリスの言葉だから信じるしかない。理不尽って言葉が良く似合うよ。
だが可能性はゼロじゃない。
俺の力が有効ならば──────
「有効ではあるけど、決定打になるとは言ってないよ?
君の魔力と腐王を消滅させる時間、どちらが早く終わりに辿り着くかな?このままだと君は負ける。魔力の量を増やすことをオススメするよ」
……量を増やすね──────具体的にはどういう方法で?死にかけるとか嫌よ?
サイ〇人とかの方法以外で。
「なんだその方法は、簡単に言うとゾンビを倒しな。理屈は長いから置いておくけど、とりあえず敵を倒す。それを目指しな」
……仕方ない、大空に頼んでみるか。
──────────
「そういう事なら、うってつけの依頼がある。
冒険者ギルドからの依頼だが、面倒くさくて放ったらかしにしていたんだ。やってくれるかい?」
「構いません。出来る限り私の力が生かせるゾンビを消滅させるなどの依頼が好ましいです」
大空に頼んでみたが、こいつの性格上あると思っていたがドンピシャだったらしい。
依頼的にも個人的にも美味しい依頼だ。
1人で来る事が出来ていればの話だが───────
「クスノキさん!上昇志向ですね!私も頑張ります!桑でくわっと!ね!」
……黙ってようか、カウノさん。なんで居るの?依頼をこなしてくるって言ったら目をキラキラさせてたけども─────もしかして付いてくる気?
「────当たり前じゃないですか!?危険な所に小さい子供だけで行かせるわけがありません!
さぁ行きましょう!」
……あーこの人、人に話は聞かせるけど、人の話は聞かないタイプだ。
目をチラッと見たけどダイヤモンドのようにキラキラしている。仕方ない、 連れていくか。後ろの方で見学させてよう。どうせ俺の力ですぐに終わるし。
それでいいよな?大空。
「うん、話は決まったようなら俺から言うことは無いよ。とりあえず冒険者ギルドに向かってくれ。
そこに今にもハゲそうな彼女が居るはずだ」
──────────
冒険者ギルドでのこと。
「ねぇ、あんたさ、何もしないなら帰ってくれない?」
そこにあるのはペンを滑らす音とせんべいを食べる音。バリバリと大きな音を立てている。
他にも職員はいるが、注意できない。注意した方がうるさいからだ。
だが、それでもギルド長は我慢の限界を超えてしまった。
「───あんたに言ってるのよ!アズマ!帰れって言ってるでしょ!」
煎餅を食べているアズマ。無視していたがボソッと喋る。
「あんま騒ぐなよ。シワが増えるぞ」
その一言が喧嘩の始まりだった。
(勘弁してくれ……)とギルド職員の雰囲気はさらに重くなるのだった。
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