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永劫回帰は夢を見ない  作者: ユナ
第3章 腐都乖離編
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少しの質問


誰が悪いのか、それを知るために少し指を指す。特に対してそんなに消極的な問題だが、容疑者をあぶりださなければならない。

人に指を指す。疑われても問題ない奴に、誰もが皆庇わないやつに自ずと指を指す。


それは辞めておいた方がいい。指を指すと知っているか?親指を残した他3本は自分を指している。

指を指さない方がいい理由は、その為じゃない。本当に刺してくるのは指を指したやつだ。




──────────





……という訳で俺の正体が日本人だとバレました。まぁ特に隠してなかったからバレる分には問題ない。

ただ1つ、バレた時にペナルティがあるかどうか。バレたら体に1000ボルトの電流が流れるとかだったら最悪すぎる。スタンガンみたいなもんだ。

そこの所どうなんだ?大空


「────あぁ、安心したまえ。日本人とバレようとペナルティは無い。俺も何人かにはバレているからな。俺がここに来た時ジャージだったし」



そう、なら安心した。だがそれなら疑問がひとつ増える。なぜお前は俺の正体を見破ろうとした?お互い寄り会おうと言う時に相手の秘密を聞くのはナンセンスだぞ?


「───それについては謝罪しよう。だがそれでも、俺は君に聞かなくてはいけないことがある。その為なら君との同盟が軽く見えるほどにだ」



……なんだってんだ?そんな重要な情報俺は持ってないぞ?すごい怖いんだけど。

そんなに困ってたの?こいつ。


「教えて欲しい────」



俺は唾をゴクンと飲む。何が来るのか全く予想つかなかったからだ。数十という返答パターンを考えだ。だからすぐに答えて信頼を獲得してやる。

さぁ来い!!


「────ワン〇ースの最終回を!!」



……は?




~数分後~



大空は頭を抱えている。何がどうやらでこうなるんだが、くだらない質問で損したよ。


「─────下らないとはなんだ下らないとは!ワンピ〇スは終わってなくて?休〇×〇載はまだ連載していると!?」



それはあだ名だ。ちゃんとした名前で言ってやれ。まぁたしかにそう言われても何も言えんと思うがな。

因みにその後NA〇TOとBL〇CHは終わったぞと言ったらさらに顔を青ざめた。

大空がここに来たのは2014年の事らしい。

そりゃあ気になるか、まぁ俺も気になっていたがもう確認する術はない。ムーンに頼めば教えてくれるかもしれないぞ?



「────やめてくれ。ムーンにだけは頼りたくない。声で分かる。あの女は1の約束で10の見返りを要求する女だ!君も気をつけた方がいい。あの女に目をつけられたならおさらね。あの腹黒性格悪女は─────」



その時、俺と大空の間にあったテーブルに1本のナイフが刺さる。上から落ちてきたようだ。上を見ても天井に穴は空いていない。つまりいきなり現れて刺さったのだ。

そんなことが出来るやつなんて一人しかいない。



『腹黒性格悪女からです。次死んだ時はカエルにしてあげましょう。ムーンより』



まぁあいつだよな。



「────ほらみたか!?直ぐにこれだ!俺が悪口を言うと報復をしてくる!ん?”悪口を言う方が悪い?”言いたくもなるだろう!君は知らないだろうね!あぁうん!羨ましい!」




……アリスといいこいつと言いなんで王は1人になるとこんなにうるさくなる?肝が据わってる性格ならアリスと手を組んだことをか話してもいいかなと思ったがダメだなこりゃ。



【バァーン!!】



────その時いきなり、応接間の扉が大きく開く。礼儀など全く知らないかのような大きな音を立てて扉がグラグラ揺れている。

極めつけは足で開けたという素行の悪さ。めんどい事になりそうだ。


「お!?お前がゾンビ消したやつか!?強いんだろ?戦え俺と!俺が勝ち俺がソンビを消せるようにする!」



なんだ……この男は。



「馬鹿ね!たしかにみんな使えたら良いでしょうけどこいつしか使えないんでしょ?大空!なんでこいつを野放しにしてるの!?逃げたらどうするつもり?直ぐに洗脳なり奴隷にするなりして逃げられないようにしないと!」



なんだ……この女は。



「……静かにしてくれないか?応接間は合唱部屋じゃないんだ。さらには客の前でこの無様を晒すとは、またミオリに説教されたいかい?アズマ、カオリ」



「う、それは……」



どうやらこのうるさい男がアズマらしい。どう見ても熱血漢。頭にハチマキ巻いてるし、友情キャラか?



「わ、悪かったわよ……」




つまり、こいつがカオリと黒髪でグチグチうるさそうなタイプ、俗に言うツンデレと言うやつか?うわ、こっち見た、はぁ!?今舌打ちしたよなこいつ!?



「カオリ!!!」




大空が怒鳴る。それを見てカオリもやっと状況を察したんだろう、頭を俺に下げた。俺は背が小さいから顔見えるけど全然謝ってない。ただ腰を曲げただけだこいつ。



「────部下が迷惑をかけたね。上司として謝罪しよう。あぁそう言えばもうひとつ、君の本当の名前は?────」



……楠木亜蓮(くすのきあれん)



「────そうか、良い名だね。この大空新も実は偽名でね。

僕の本当の名は大空新太郎(おおぞらしんたろう)なんだ。よろしくね。クスノキでいいかな?」




…これだから日本人は恐ろしい。俺はおそらくこれからこいつとチェスをしながら日をまたぐ。戦況というチェスを持って。

よろしくね新太郎、久々に楽しめそうだ。

読んでいただき本当にありがとうございます!




星を増やしてくれるとありがたいです。




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感想やレビューもお待ちしております!




星ももちろん大歓迎!




具体的には☆☆☆☆☆を★★★★★にね。




そうするとロリのやる気が上がります。

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