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永劫回帰は夢を見ない  作者: ユナ
第3章 腐都乖離編
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ALー01 全ての始まり

本編ではありますが、別の視点です。


どこだか分からない謎の空間。黒と言われれば黒の壁だが不思議に脈動が起こり、時に白や青になる空間。

何も無く、ただ無と静寂がそこにはあった。


「ふんふーん♪」


踊っている人物がいる。少しリズムを取りながら歩いているだけだが不思議と音楽が聞こえてくる。

ヒールをカッカと鳴らし待ち人を今かと見ている。


「帰ったぞ……何やってんだお前?」


のれんをくぐるかのように平然と入って来る男がいる。名を”アリス”この世界の魔王だ。

クスノキに助言を行い帰ってきたのだ。

当然この女”ラムダ”には言わない。


「──おかえり、用事は済んだかしら?」



彼女の問いにアリスは答えない。だがその沈黙こそがラムダに答えを与えていた。


(済んだって事かしらね。誰に会っていたのかしら?まぁ聞いても答えないでしょうから聞かないけど)


「────知人にあっていた」



ラムダが考えているとアリスがぼそっと言う。少し信じられなかった。アリスはプライベートをよく隠す。だからこそ怪しかった。



「……知人?あなた封印されてたのに?まだ生きている親友でもいたのかしら?随分と面白い話だわ、聞かせてくれない?」



また無視をする、アリスは何も答えない。少しラムダがため息をする。横目で見ていたアリスだが特に何も思わないので先を急ぐ事にした。


「ラムダ、扉を開け」



少し笑ったラムダが鞘に入った日本刀で床をつく。少し床に波紋のような痕がついた。どうやら材質は石などでは無いらしい。

【カンカン!】と2回突く。するとアリスの目の前にワープゲートが現れる。

まだ生まれてないのでただ白いだけだった。


「行先は?」


ラムダが聞く。



「会いに行かねばならない奴がいる。因縁と言うやつか?どうなるかは分からんがな」


アリスが手をかざすと、行き先が決まり向こうの景色が見える。

見えるのは木々だがそれこそがアリスにとっての目的地と証明していた。


「さぁいくぞ、白うさぎを手に入れるのは俺だ!」


アリスが入り後に続いてラムダが入る。とくに会話無くゲートに入り、そこには誰もいなくなった。


アリスとクスノキは目的が一緒。だからこそ歩いている。お互い違う道だがいつかは交わる。その時起こるのは争いか乾杯か。

……それが分かる頃には全てが手遅れなのだろう。


────事実、事実上である。ある国が一夜にして崩壊した。

誰の仕業かは分からない。生きているものはいない。だがその国の秘匿にしていたある一人の人間が連れ去られたと報告にある。

そして後に魔力から魔王アリスの仕業ということがわかった。

動機を調べ魔王アリスの行方を徹底的に捜査するとここに誓う。あの邪智暴虐の化身を生かしておいてはならないのだから。


(著)ある国の捜査レポート。

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