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永劫回帰は夢を見ない  作者: ユナ
第3章 腐都乖離編
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番外編 ユーロの楽しいお料理教室

久しぶりの番外編です。ユーロとナイフは元気にやっています


「さぁ料理を始めよう!」


張り切っているユーロと後ろでぱちぱち拍手をしているナイフ。

誰が見ているわけでも無いのでユーロは毎日どこでもこのテンションだ。

ユーロは今スプラッタ王国の政治を指導している。

まずはマクニールが起こした事による政府への不満の解消。謝罪からだった。

嫌なもので人間は嫌な事をいちばん忘れられない。なので凝り固まった不満を解消するのは骨が折れた。

税率なども下げ、少しづつ溝は狭くなっていると思うがまだ渡れないほどの長さがある。


「という訳でナイフ!料理を作って皆との溝を埋めよう作戦どう思う?」



「……どう思うって、、暇なんだなって思っt ぶへぇ!」


フライパンがナイフの顔面に直撃する。大きな金属の音、多分めっちゃ痛い。

ユーロの顔に少しシワがよる。



「ナイフ?聞こえなかったな?作戦どう思う?」



「……とても、良い作戦だと思います」

(…怒るなら聞かなきゃいいのに)



料理は特に何も無くはじまった。メニューは先ず初心者向けの【鳥の団子スープ】

普通に鶏団子を作ってスープを作って煮ればいいだけ、簡単かつ美味しいのでユーロも練習する。


(いつかクスッチにも食べてもらいたいな)



そう願うユーロの顔にはそれが出ている。横で見ていたナイフもクスッと笑う。

調理が始まりユーロが先ず出した食材は─────



『ぐえー!ぐえー!』



────鶏団子の元となる鶏、の原型である。ナイフの顔が一瞬で暗くなる。”おい嘘だろ?”と目が暗くなる。



「ユーロ、ひとつ聞いていいか?それは一体?」



「ん?何って、からかってるの?鳥だよ、主食の」



あぁ、うんそれはわかってると心の中で思うナイフだが、そういう事じゃない。鶏の団子スープが簡単なのは鳥が捌いてあり後は叩くだけ、だから初心者向けなのだ。



「ユーロ、なぜ生きている鳥を使う?難易度が天の果てぐらいに高くなったぞ?」



「え?だってナイフ言ってたじゃん。”食材は鮮度が命”って」



────ナイフは頭を抱える。確かに言ったなと心の中で後悔した。

だがそういう事じゃない。

鮮度は野菜などに向けた言った言葉のはず……と言おうとした矢先、野菜屋の隣に肉屋があったことを思い出した。

だがユーロがこれを用意したってことは出来るってことなのか?とナイフは思う。



「ユーロ、お前鳥を捌けるのか?」



「……なんの為に君を呼んだと思ってるの?」



その一言で察した。あぁ、俺に捌けと言っているのかと。仕方ないので捌くことにする。

教えてやってもいいが鳥を捌くなんて多分今後一生やらないので、適当に流しながらやる。



「ここで内臓を…あっ」



少しナイフがミスる。動脈から血が吹き出しナイフの顔に血がついた。まぁそれぐらいなら日常茶飯事なのだが、ナイフは忘れていた。

後ろに内弁慶がいることに。



「あ、ユーロ、、ユーロさん。大丈夫ですか?」



「続けていいよ」



たった7文字、こんなに怖いことがあるだろうか?ユーロはずっと笑っている。だから怖い。今にも雨が降りそうな雨雲のようにいつ怒ってもおかしくない状態だ。



「ゆ、ユーロさん。わざとでは無いので」



「続けろって言ったよね?」




───ナイフは急いで鳥を捌いた。またミスりユーロの顔面にまた血が当たったがもう見る余裕はなかったのでさっさとやる。

なんやかんやあり、ユーロもスープを完成させて鳥の団子スープの完成となった。

まぁ味はそこまで悪くなく、可もなく不可もなくという感じだった。初めてという事実を加えれば合格点だろう。



「次回はナイフと一緒にハンバーグを作りまーす!」



「誰か!?交代してくれー! 頭ー!!」




スプラッタ王国の調理場は今日もまた明日もうるさかった。







読んでいただき本当にありがとうございます!




星を増やしてくれるとありがたいです。




面白かったと思ったらブックマーク!




感想やレビューもお待ちしております!




星ももちろん大歓迎!




具体的には☆☆☆☆☆を★★★★★にね。




そうするとロリのやる気が上がります。

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