一滴の時間
あらすじ 特になし
ユーロはアリスの心の中に入る。
中は水で満たされているが息苦しさ等は感じられない。
「滅茶苦茶だね、サタン・・・サタン?」
サタンからの反応は無かった。会話すら不可能になるのかとさらに不安になる。
ふたりが戦っているのは恐らく中央。
泳いで早くたどり着くべきだ。
場所は変わり固有反転中央
(主観クスノキ)
ふざけんな!めちゃくちゃにも程がある!何だこの理不尽は!
「どうした!勇者クスノキ!俺の剣は防げないか!」
なんかアリスが叫んでるよ。なんで俺がこんなことになっているかと言うとね────
~10分前~
さぁ始めようかとアリスは指を鳴らす。
なんだかな、
そう言って戦いを始めるやつって直ぐに死──────
【メキョ!】
「は?」
・・・は?何?顔が歪んだ?口から血が・・・
「痛い」
俺の体はまぁまぁ硬い。さっきのアリスからの顔面パンチを受けても頭がグワングワンするだけだった。
だが、これは明確な痛みがある。今すぐにでも首を吊りたくなるほどの痛みだ。
普通の人間であればショック死するレベルかもしれない。
「痛いかい?そりゃあ良かった。俺の能力も捨てたもんじゃないね」
やはりこれはアリスの能力か。
「おっと!そう睨まないでくれよ?今から説明してあげるからさ。
まず今この空間に詰まっている水は触ったらわかるけど水じゃない。
これは【時間の源】だよ。知ってる?1秒はある液体が一定のリズムで落ちるのを定義としている。
これはその集合体。いや総合体とも言える。
世の中にはたくさんの時間があるよね?自分の体内時計や、宇宙の時間、どれも一定じゃない。
俺の能力はそれをほんの一瞬だけど帳尻を合わせることが出来る。
そうなるとどうなるかって?こうなるんだよ──────」
アリスがまた指を鳴らす。
【メキ!】
今度は足が歪む。
「────こんなふうに、指摘した場所だけを宇宙の時間と同じに出来る。そうするとその部位は帳尻を合わされた事によりその負荷に耐えられず歪む仕様なのさ」
うわー、やっべぇ、何言ってるか全然わかんねぇ。
「・・・何言ってるか全然わかんねぇって顔してるね。
はぁ、つまり簡単に言えば僕はある場所の時間を加速や減速出来て、凄いよってこと」
なるほどね。でもそう聞くと──────
「────そう聞くとそんなに強い能力な気はしませんね。
これが固有魔法の本質ですか?」
少しアリスの顔が歪む。どうやらNGワードだったらしい。
「まぁ正直に言えば俺も復活したばかりでそこまで力を取り戻していない。
だから仕方ないと言うやつだな!まぁいい、能力は見せた。その顔と足で戦えるかな?」
そりゃあもちろん戦えるさ。なんたってあのよくわからん女神から貰った力があるからな。
てかあいつなんで今来ないんだ?ここでこそ助けて欲しいんだがね。まぁいい浄化!
浄化を見てアリスは少し笑う
「なるほど、その光が当たった場所は治るのか、異様な能力だ。しかもそれは固有魔法では無いな?
便利な魔法だな。だが、それで俺にマウントを取ったつもりか?」
取ってないし取れないだろこれじゃ。
ほかの異世界なら取れたかもしれないが、目の前のやつを見てイキる事はしない。
─────って事で戦いが再開したんだけども、これはマジでやばい!あいつ理不尽なんてもんじゃない!無敵に近い、
正直舐めてた。こいつマジで魔王だ。
「よそ見してていいの?」
アリスの声が後ろからするがもう遅い。その時には俺はもう吹き飛んでいる。
こいつ時間を操作しているじゃない。時間という概念を操作してやがる。
だから俺がどれだけ予測して動こうが全て無駄だ。俺が予想するという時間が遅くなり結果的に攻撃を受けている。
しかもこの領域内の仕業か分からんがマジで痛い。鎧が紙のようだ。
─────こいつ■■する気あるのか!?
読んでいただき本当にありがとうございます!
最初は全部書いていたのですが文字の総量が6千字に到達してしまい、これは分けた方がいいなと思ったのでキリがいいところでわけました。
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