勇者降臨
今回のお話は過去編です。
国の歴史をお楽しみください。
昔昔ある所に何も無い世界がありました。何かあるだろと思うかもしれませんが何もありません。
寝て起きて動く人間しかいない世界でした。そこにある時ある事がおきました。
世界より人が降ってきたのです。人々はそれを神からの使いとして崇めました。崇め、祀り、信仰しました。
「いいね、この気分悪くないよ」
実際落ちてきたのはどこかの世界の平凡な少年。政策なども聞かれますが適当に答え、代償が降ってきました。
いつの間にか彼を神と崇める者は一人もいなくなり石を投げ始めました。
少年は憤怒します。神として勝手に崇め最終的に捨てられたのです。怒らない方がどうかしてます。
その後はまぁなんやかんやあり、その転生者は魔王と名乗り国を支配しました。
「俺は穴から落ちてきた。だからアリスでいいか。魔王アリス。敬え!」
敬えもどうも従うしかありません。この国で最強の騎士も一撃で殺されてしまったのですから。
暗黒時代の始まりでした。国を救ってくれると思った神は救うどころか国を蝕むウイルスだったのです。
そして100年以上がたったある日、世界にまた落ちてきた者が来ました。あの魔王と同じく落ちてきた者。圧政に耐えきれない民たちはこの者に頼るしかありませんでした。
「なるほど。それは辛かったね。でも大丈夫僕があの魔王を打ち倒して見せようか!
・・・私の名前?そうだな。あっちが魔王と名乗るなら【サタン】はどうかな?」
こうして、アリスと民を率いたサタンの国を取り戻す戦争が始まりました。
争いは熾烈を極めます。アリス1人と民達1万人。数としては圧倒的ですがアリスから見れば恐竜がアリを率いて来ているようなものでした。
対策するべきは恐竜です。
「お前の悪行もここまでだ!同じ転生者としてお前に引導を渡してやろう。魔王アリス!!」
「驕るな!同じ転生者だと?恥を知れ!我はこの国の神であるぞ!!殺してやろう!勇者サタンよ!!」
神話のような戦いが勃発しました。三日三晩彼らは戦い、最後にはサタンの粘り勝ちでアリスの心臓を剣で貫きました。
「何故だ!?なぜこの俺がこのような!結末を!」
流石のアリスも心臓を貫かれて治す術はありません。ですが彼には奥の手がありました。それを使えば──────
「笑っているな?アリスよ。お前はまた転生すればいいと思っているだろうがそうはさせない。
このままお前を封印する。転生もさせない時間が無き空間で永遠を過ごすがいい」
サタンはもう一つの手で魔法を唱え、アリスにぶつけました。
大きな空間がアリスを飲み込んでいきます。彼はこれから文字通り永遠に生き続けるのです。何も無いただの白い部屋の中で。
「くそ!ありえん!なぜ俺が!サタン!その名覚えたぞ!いずれ相対するだろう!その時こそ!お前の体を真っ二つにしてやろう!待ってるがいい。フハハハハ!!!」
空間は閉じてアリスは消滅しました。この世にまた平和が訪れたのです。
ですが、その代償はとても大きく、何より
「何が次会う時だ。もうそんな日はない。俺はここで終わりだ」
サタンの体は致命傷を負い今にも倒れそうでした。サタンは2人の国の代表を呼び、2つの秘宝を授けました。
1つは、自分の知識を使った最大の魔法「ヘラアーデルハイド」
もう一つは、アリスがもしまた復活した時に使う自分を呼び出す【死霊魔法】
「できれば俺を呼んで欲しくは無いが、呼ぶのであれば呼べ。その時はまたこの国に力をかそう。さらばだ。」
その出来事の後、国は平和になり新たな国が出来ました。
人々はサタンを国の創造主にして、「スプラッタ王国」と名ずけました。
アリスが二度と出てこれないように、その地下に監視施設を作り何時でも対処出来るようにその上に国を作りました。
こうして平和な国が出来上がったのです。出来ればこの平和が何年も続くことを願って
終わり (著)スプラッタ王国歴史書 第1巻
読んでいただき本当にありがとうございます!
フリックのしすぎで親指が痛い
星を増やしてくれるとありがたいです。
面白かったと思ったらブックマーク!
感想やレビューもお待ちしております!
星ももちろん大歓迎!
具体的には☆☆☆☆☆を★★★★★にね。
そうするとロリのやる気が上がります。