転生者とは
あらすじ 主観クスノキ
────ここどこ?嘘でしょ?迷ったの俺?
確かに俺は下の階段を降りて入口を目指していたはずだ。なのに降りすぎたのか誰もいない地下に来てしまった。
え、方向音痴キャラ追加?後付け?
いやいやいや!!もういいって!そんな属性いらないから!転生した金髪ロリってだけでもお腹いっぱいなのに、そこに方向音痴まで入ったら胃もたれしちゃうって!
そう!ここからだ!ここのどこかにエレベーターがあってそこから上に────
俺が少し歩くと以下にもエレベータのようなものがあった。
昔の作りで石使ったものだ。なぜ分かるって?そうかいてあるもん。
【石を使った昔ながらのエレベーター】
────老舗のナポリタンみたいな名前だ。ここに石がないから下にあるのか。
ほらな!ここからよ!エレベーターで上に上がってそこからナイフ達と合流する。
まだ鎧とフォールアウトも無いから今敵が来たら拳でやるしかない。
まぁいいや、その時はその時でとりあえずエレベーターに乗ろう。
「えーとスイッチはここですかね?あっ動きました!」
・・・思わず独り言が出たけど誰も聞いていないものでさえ変換されるのか。
そんなに体裁って大事かね?まぁ、汚い言葉を使おうとしても自動的に翻訳されるから、楽ではあるのだがね。
お!エレベーターが動いた。じゃあ上に───
【下に降りマース】
───あーはい!そうですよね!そうでしたね!簡単な物理のお勉強でしたね!
下に岩があるんだから上に行くわけないですよね!
何やってんの?俺。
てかエレベーターにも書いとけよ!下に降りますってさ!
はぁ、、もうここはどこだ?さっきよりも暗いな。地下と呼ぶには如何せん整備されているが?
そこには何も無かった。何も無いただの通路。ゴミ一つない綺麗な石の通路だった。
だからこそ不気味さがある。地下室の通路は天井、左右、床、全てがエメラルドグリーンの石で作られていた。
触ってみたが材質も分からない。ツルツルとしているが生きているかのように、温度を持っていた。
歩いても歩いても前は変わらない。後ろを見たら入口はもう見えなかった。
進むしかない。例え、この先にあるのが地獄だとしても見なくては行けない気がした。
明日晴れるとしても、今日の雨を仕方ないと思ってはいけない。
例え、極悪人でも明日を生きる権利はある筈だ。そのシステムを作ったのは紛うことなき人間で。
それを良くないと思っているのも人間だ。
扉が見えた。俺がここを開けなければいけない。俺以外じゃダメだ。
ユーロでもナイフでもシロでも無く、俺が開けなくちゃいけないんだ。
───扉を開ける。そこにはただの白い部屋が。
何も無いとは言ったが、それはただの妄想。
現実には前に上に続く階段があった。
「何も無ければよかったのですが」
それが俺の感想。階段がある。つまりそれは上に何かいるという事だ。
もう分かる。初めてだ。
まだ姿を見ていないのに【死んで欲しい】と思ったのは。
上げたくない顔を上げる。上には1人の男が座っていた。
「よぉ、久しぶりの客人か?歓迎しよう。
俺の名前は 侯隆有栖─────」
───このerror WORLDで最初の転生者だ。
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