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永劫回帰は夢を見ない  作者: ユナ
第2章 国盗り編
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最強のロリと腹黒オンナ

あらすじ クーデター開始だ!!



クーデター開幕なので少し長めです。

作戦当日の日、クスノキたちは集まっていた。

雨の日というのに人々の目には熱がこもり、戦いを熱くさせようとしている。

俺も結構熱くなっているぞ!


「頭。今回は盗賊&ユーロ&シロチームと頭1人の計2チームに別れます」



・・・何言ってんの?コイツは。

ん?ちょ待て!?マジで言ってんの!?おい!


「ちょちょ!ナイフ!?1人はチームとは呼びませんよ?」



俺は焦ってナイフを問い詰めるが目を逸らして話を進めやがった。

いくら俺が強くても、主人公じゃないから意外とパッと死ぬぞ。



「今日クーデターを起こす日、城では月に一度の舞踏会が開かれるようです。なので、貴方はそれに参加してください。

屋敷の事件も解決したので知名度であれば、余裕で参加できる権利があるでしょう」




「は、はぁ」



なるほどそういう事か。いやどういう事?なんで参加する必要があるの?

「貴方には内部から行動して欲しいのと、念の為の保険です」か、物は言いようだね。




「物は言いようですね」




やべっ!?声に出ちゃった!




「・・・そうですね。いいことを思いつきました」




嫌な予感がします。その顔やめてください。悪魔みてぇな顔してますよ?ねえってば──────




「いい店を知っていますのでね。フフフ」





あっちょ!まっ─────






~王宮舞踏会場~




「おい!誰だあの少女は?」



「知らないのか?あの屋敷の事件も解決した今噂の冒険者だぜ!確か名前は─────」





あーうん。そこの2人盛大なフリをありがとうね。

はぁなんでこんなことに。いつか来る日があるとは思ってた。ただいまかー。今なのかー




「コホン、皆様ごきげんよう。私名前はクスノキ。冒険者名はクッキーです」





─────そこにはドレス姿の俺がいた。小さい身体なので、入る服を探していたがこれしか無かった。

正直これ着るか、全裸かの話だった。鎧は着ちゃダメだからという事らしい。

消去法じゃん。もう着るしかないじゃん。あーもう!終わってくれ!!タスケテェェ!!!



※鎧とフォールアウトはすぐ取れる場所に隠している。

ううー、足がすーすーする。しかも意外と重いんだなこの服。

・・・あの女神が居ないことが唯一の救いだな。もしバレていたら、そこにあるナイフで首を切るかもしれん。

あっちは大丈夫なんだろうか?成功してくれよ?

頼むぞナイフ──────






~スプラッタ王国路地裏~


ナイフ達は既に街に侵入している。幸いというか昨日に引き続き雨が降っているので通行人は誰も居なかった。

ナイフは地図で場所を確認してマンホールを見つける。



「ここから入れるぞ。地下に潜る」



「えー、あたしジメジメした所ヤダー」




文句を言うな!とナイフはユーロを抱えて地下に降りた。

トン!と着地して見るとユーロの言う通り、雨が降っているからか、水路は異様にジメジメしていた。

長くいると体からキノコが生えそうになるほど、水が有り触れていた。

シロがどうやってマンホールに入ったかと言うと、滅茶苦茶毛を刈った。まぁ、3分の2位なるまでだからそこまでじゃないが。

これにてスプラッタ王国に全員ではいることが出来た。部下も連れて大所帯で地下を進んでいく。




「ナイフ、ひとつ聞きたいことが」



シロが話しかけた。忙しい事は分かっていたが聞いていた情報と違っていたからだ。




「なんだ?」





「今日初めてこの国に入りましたが。いつもこんなに人がいないのですか?ご主人様が言うには活気に溢れていたと言っていましたか。雨だからですか?」




ナイフは口を閉じて、少し考えたあと口にする。



「いや違う、俺の部下の情報が正しければ、昨日この国で家が丸ごと吹き飛ぶほどの、爆発があったらしい。

魔法の暴発として事件は片付けられたが、その家族は魔法に長けていて、なおかつ国外へ逃亡を考えていたらしい。もう分かるな?」




「口封じと?」





ナイフは軽く頷いた。ナイフはこれを聞いてから、計画の前倒しを決めた。クーデターの目的は国を取戻す事。

だが、国を取り戻しても民がいなければ、それは巨大なジオラマなのだ。

急がなくてはならない。女王はもう、国民を生かす気は無いのだから。





(随分と変わったな、ここも)

そう思うユーロ。だが彼女の目には相変わらず汚く見える。どうやらここが綺麗に見えるようになるためには女王を倒さなくては行けない。

いや、正確に言えば妹を──────




「何だこの箱?」




ナイフが止まり、ユーロ達も行進を止められる。止まる時言って欲しいものだ。ユーロの顔がナイフの背中に当たる。


「あぁすまん」



ナイフは謝罪をしたが、止まるのにも理由がある。目の前にあるのは箱。小さい片手で持てるかもしれない箱だ。

一見なんの変哲もない箱だが、それが問題だ。



(何故こんなことろに箱が落ちている?落とした?いや、それよりも俺らに見せるような、、、)




─────その時、ナイフの念話が発動する。相手は昨日場所を見つけ、集合場所のΔを見つけた部下だ。



(どうした?何かあったか?)




(頭!ここに来てはダメです!!逃げ!!!)




(おいどうした!何が!?)




(申し訳ありません!!全て見抜かれていました!!ナイフさんの作戦の成功を黄泉の国から祈って、、あぺっ!!!)





そして、念話が切れた。わかったのはトラブルがあったこと。


(バカな、見抜かれていただと?俺らが作戦を始めてからまだ一日も経っていない。バレるはずが!)



ユーロも考えている。ナイフの表情を見る限り、先程のね念話は嬉しい報告では無い筈だ。

風に乗ってほんの少し焦げた匂いがする。つまり、作戦がバレていたということだ。

ユーロが思っているより、妹の策略は遥か上を行っていた。開会式はあちらの勝利のようだ。

そしてもう分かるだろう?この目の前の箱も──────




(パカッ!)



箱が誰も触れていなのに、突然開いた。中から出てきたのは人を馬鹿にしているような表情をした人形と、手に持っているプレートだった。

そこには文字が書いてある──────






【お姉ちゃんのバーカー!!!!!!】





「あっ、」




ユーロの考えは正しかった。このままこの国を妹に任せては行けない。ただ妹もタダで国を渡す気は無いらしい。

その箱はいきなり爆発した。

とてつもない閃光を放ち────────




「総員退避!!!」




ナイフの警告も間に合わず、地下水路は大きい火と衝撃で埋め尽くされたのだった。





~舞踏会場~



クスノキも懸命にゴマをすっている。やはり知名度からか言い寄ってくる大人は数知れず、てんやわんやになっていた。



(あーもう!人多すぎ!どうすりゃいいんだ!!)



────そんな中、背中から声がする。



「貴方がクスノキさんですか?」



クスノキはハッ!と後ろを振り向く。気配が無かったのだ。つまり只者では無い。後ろを取った人物は───────




(私の背後を!?)「確かに私の名前はクスノキです。貴方の名前は?」



その女性(・・)はニヤリと笑う。想定していたより鈍い印象だったからだ。まぁだからこそ殺りがいがあると感じるのだが。

青い髪をして、顔は整っており見た目は聖女のような凛々しい姿だった。

だがクスノキは察する。この女が全ての元凶であることを。

文字通り、王自ら戦いに出陣してきたのだ。顔を合わせるために。




「ご機嫌よう、私の名前はマクリール。このスプラッタ王国の第158代目の王女です。以後お見知り置きを。

立ち話もなんですから、あそこの席でで二人話しませんか?」



「えぇ、分かりました。」




クスノキ達も戦っているのだ。ナイフ達に爆弾が直撃したことも知らないままに。

国盗りはもう始まっているのだ。そして、後戻りなどとっくに出来ないのであった。




読んでいただき本当にありがとうございます!


少しだけロリ要素を入れました。タイトルにロリが入っているのに全く無かったので。

国盗り編本格的にスタートです!!




星を増やしてくれるとありがたいです。




面白かったと思ったらブックマーク!




感想やレビューもお待ちしております!




星ももちろん大歓迎!




具体的には☆☆☆☆☆を★★★★★にね。




そうするとロリのやる気が上がります。

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