ある王国
あらすじ 試練突破!ゴリ押し!
これは昔のお話。
昔昔そのまた昔、世界にはひとつの巨大な王国がありました。
その王国の名は「バンガード」
その王国に敵対したものは消える。誰も逆らうものなどいなかったのです。
そして、それを可能にしていたのが
【聖剣 フォールアウト】でした。
その力は邪を斬る力。ですが、邪ではありません。剣を握る人物が邪と認識したものを問答無用で斬る。
それが聖剣の正体でした。ただの殺戮の剣でした。
使っていたのは初代王。それを使い邪魔者を消してやりたい放題していました。
革命も起きるには起きます。ですが、その剣を一回振るだけで、人々が消えていきます。正直勝ち目無いです。
それでも諦めない人物がいました──────
「皆の者!立て!まだ我らは負けてない!お前たちは味わっただろう?死の恐怖を、絶望を。
それを!愛する者に与えたいのか!!!」
────その聖女の名はシャンネ・オットリバー
手には大きな旗。髪の色は赤色の長髪で、まさに救世主のような見た目だった。
圧倒的な力を見て諦めていく人々を掻き立てて、戦場へと送る女だった。
その言い方だと語弊があるかもしれないが、それでも人々の希望となっていました。
・・・ですが、その聖女の最後は呆気ない物でした。
裏切り者が居たのです。国王に寝返り、その条件としてある魔法を聖女に放つように言われた奴が。
そして、聖女はまんまとその罠にはまり、怪物へと体を変えられてしまいました。
魔物で言うオークのような存在です。もう救世主と呼べる存在ではなかったのです。
そして聖女は正気を失い、国で暴れ回りました。
王女は純白の心の持ち主でした。ですがそれ故に知らなかったのです。
純白の心など色を塗るカルトンに過ぎないのです。
人の邪悪さを知らなかった聖女は、人々の邪悪によって殺されてしまいました。
めでたしめでたし
※主観クスノキ
うん、うん、あのさ、この物語をずっと聞いてきて、何も突っ込まずに悪いんだけど1個だけ。
「それってめでたしですか?ユーロ」
「まぁ、ほら私も読み聞かせで聞いたやつだからさ。クスッチが、言ったんだよ?なんかいいお話とかありませんか?って」
確かに言ったよ?この世界の歴史知りたいから、何か史実のお話ないですか?って。
ただ、これを言うかね?カレー初めて食べる人にクソ辛いカレーを出すようなものだよ?まずは甘口からでしょ。
なぁユーロ、もうちょい良いのない?
「んー、話してあげたいけど、時間だね。という訳で寝たフリをするユーロであった」
何?いきなり俺の膝を枕にしてさ。ん?頭って聞こえた?
「頭!!ここにいましたか!すんません遅れちゃいましたね」
いやいや、別にそんなことは無いさ。というか随分と遅かったね。手間取った?
「いえいえ、よく分かりませんが、トラップが多くて。こっちは何も押していないんですが、勝手にビュンビュンとトラップの嵐でしたよ」
・・・何も押していない、、ね。そんな事あるのか?私とユーロの通路のボタンは押しても何も無かったし。もしかしてそのボタンの押した結果があっちに行ってたりとかしてねw←正解
まぁ!そんな訳ないか!!例えあっちに行ってたとしても、タイミングが会うわけないし。←偶然
さぁ、そろそろ行きますか。ユーロ起きろ。おーい。
コイツガチで寝てるじゃん。仕方ない、こうなったら一家相伝!クスノキビンタ!!
「いったぁぁぁい!!!!!」
俺の華麗なビンタがユーロのほっぺにヒットした。いやまさにクリティカルヒットってやつだね。
さてとユーロも起きた事だし、先に進みますか。
一同「おーー!!!」
──────進むはずだった。ほんの少し歩いただけだった。あったのは
「頭、何も無いですね。ただの洞穴です」
「やっほー!!!すごい声が響く!!」
「ユーロ、静かにしろ。獣の耳には音が大きすぎる」
うん、見りゃわかる。あとユーロ静かにしろ。俺達が来たのはただの洞穴。しかも寝れるスペースぐらいしかない、ちっちゃい場所。
そして極めつけに、ここに来るまでにには一本道しかないと来た。
つまり、ここであってるはずなのだ。
シロが近づいてきたな。
「ご主人様、何もありませんね?どうしますか?」
「何故私に聞くんですか?」
「?ご主人様なら何とかなると思って」
「私は名探偵じゃありません。ここでの知恵など【開けゴマ】ぐらいしか─────」
俺がその言葉を言った瞬間、洞窟から大きな音が鳴る。見てみると、先程まで目の前にあった壁が2つに割れて、大きな部屋が現れた。
「さすが!クスッチ!!何?開けゴマって?」
「いや、その、おまじない、といいます、か」
開いちゃったよ。開いて欲しくなったよ。何で?こんなテンプレなことある?どう見ても違うじゃん。突起のある石が押せて、正しい順番で押すとかそう言う謎解きじゃないの?
「ユーロ。良いじゃないか。開いたんだからさ。さぁ行こう!!」
ナイフが慌ててフォローしてるよ。それフォローじゃないよ。
ナイフなんてマーガリンでも塗っとけ。
─────大きな部屋だった。だがあるのは一つだけ。錆びた剣とそれが刺さる台座。
「フン!!ユーロの馬鹿力を見ろ!!フン!フン!フン!!!!抜けん!!」
だろうな。選ばれたとか必要なのかな?それ何かの暗号か?
・・・それか、ただ錆びて抜けないとか?
これが目当てのものだとしたら聖剣よ?聖剣って錆びるの?
一応やって見る?一応。こういう時便利なの貰ってたし。
てか使わなすぎて忘れてたけど。手を振ればいいんだよな?
【ピカー】
浄化を剣に当てる。あら不思議!錆が取れてピカピカの剣になりました!!
いや悲しい!ほんとに聖剣だった。じゃあ抜ける?頼む抜けないでくれ。嫌だ!サビで抜けなかった聖剣なんて認めない!!!
【スポッ!】
抜けちゃったよ。俺の手にあるよ。聖剣が。意外と簡単に抜けたし。根野菜ぐらいの難易度だった。
「それが聖剣!フォールアウト!!」
やめろ、ナイフ。てか君もいいの?サビで抜けなかったんだよ?サビ?わかる?
結構ダサいよ?俺これ使って国取るの?
「ナイフ、この剣いりますか?」
「要りません」
(即答かい)
ユーロ「誰も使わないんだったら私が」
一同「お前だけはダメ!!!!」
読んでいただき本当にありがとうございます!
エッグケイブ終わりです。次回から本格的に国盗りします。おりゃ!っとね。
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