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永劫回帰は夢を見ない  作者: ユナ
第2章 国盗り編
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押しちゃダメだよ?

あらすじ またまたエッグケイブ

「何も無いですね」



「本当だねー暇だよ」



クスノキとユーロは、はぐれたナイフとシロを探しながら今目の前にある道を進む。

だがその道には特別何も無く、ただ狭い石の道があるだけだった。

上には人工的な照明があり、たまに前から冷たい風が吹いてくる。いかにもな場所だ。

2人はその道を歩く。何か出てくればいいのにと思いながら、退屈して歩く。するとユーロが何か見つける──────




「何これ?」



「ボタンでしょうか?いやそんなテンプレのように」




─────ボタンだ。石の壁に不自然な木のボタンがある。どう見ても押してくださいと、言っているような場所にあり、極めつけにそのボタンの下には、、、




「絶対押すな?何で?」




ユーロがその下に書いてある文字を読んだ。

(ここ日本人が作った?)とクスノキは思ってしまうほどテンプレだった。テレビとかでよく見るあれだ。

そしてユーロはそういう時─────




「押しちゃダメと書いてあったら押すのが私よ!

ポチッとな!!!!」




─────こういうタイプだった。


ちょっ!と反応するクスノキ。だがもう遅い。ボタンはもう押してしまったのだから。地獄が始まる。




しーーん 警戒をしたが何も起きない。




「な、何も起きませんね?」




「そうだね。はぁー押して損した。もう行こクスッチ。ボタン3回ぐらい押しとこ。ポチポチポチと」



クスノキ達は何だったんだ?と反応して先に進む。




一方その頃ナイフとシロはというと─────





「うぉぉぉ!!何だ!何だ!いきなり針が!!」




「ちょっとナイフ邪魔です!!って前から火が!!」





そう、先程ユーロが押していたボタンはここのトラップを作動させていた。ナイフとシロは走る。前から火が来たり、横から針が飛んでくる。

こちらの洞窟は比較的道が広く、2人が横に並んでもまだ余裕があるぐらい幅がある。

だからこそトラップが大量だ。そしてそれを作動させているユーロはもちろんその事を知らない。なので────




「おっと!?こっちにまたボタンが3つ!ポチ!ポチ!ポチ!!」



「ユーロ、何も起きないからと言って押すのはどうかと思いますよ?もしどこかでトラップが作動したらどうするんですか?」




クスノキの予感は当たっていた。

その場所ではなく他の味方がいるところで。




「火が!!」




「水が!!!」




「巨石だぁぁあ!!!助けてぇ!!!」





ナイフは持ち前の反射神経で、シロは鼻でトラップをかいくぐっていた。トラップを作動させているのはあちらなので、予備動作などなくランダムにトラップが出る。




・・・そしてついに彼がキレた─────




「てめぇ!狼!!体がでかいんだよ!それで知らずのうちにスイッチ押してんじゃねぇのか!?」




「はぁ!!???私には人間以上の目と鼻があるんのですよ!?

自分が発動させたからって、こっちに責任を押し付けないでくれませんか!?」




なんだと?なんですか?と喧嘩が始まった。お互い顔を向き合って、目から火花が散っている。

そしてあっちの平和なチームは─────





「おっとこっちにまたボタンがポチ!!」




「ユーロ、いい加減に」





またボタンを押した。そして、ナイフ達の場所でトラップが発動する。今回は1回しか押していない。

矢が右の壁から射出される。その矢はナイフとシロの向き合っている顔の間に刺さる。

もちろん2人ともその矢を見る。石をえぐる威力の矢を。

2人は硬直して顔を青ざめた。


「な、なぁ、俺達動いてなかったよな?」




「えぇ、私達はボタンなどは押していないはずですが?・・・」





そしてこっちでもユーロがキレる。




「あぁ!もう何このボタン!!何も起きないじゃん!!おりゃ!ポチポチポチポチポチ!!」




ナイフ達は矢が飛んできた砲台を見る。そこには新しい矢が装填されていた。しかも、1つではなく何個も。




「「に、逃げろ!!!」」





矢がナイフ達を目掛けて飛んでくる。シロは体が大きいのでしっぽ等ではじき飛ばしている。

だがナイフから見てもこの数は異常だった。




(クソ!!何がどうなっている!!誰かが見ながらボタンを押してんのか!?)





ナイフ達はその犯人に気づくことは無い。

なぜなら───────




「このボタンもポチ!こっちの紐もブチ!この風船もアタタタ!!!」



・・・この様に無自覚だからだ。





「んげ!!前から水が!!こっちからマグマが!!上からゴミが!!どうなってんだ!!この洞窟は!!!!怒」




その後も、毒や虫や剣が四方八方からナイフ達を襲った。

ユーロ達には何も無く。

だが、そのトラップ地獄も終わりを迎える。

4人の足が止まったからだ。

そこにあったのは扉。そして大きく【知恵の試練】と書かれている。どうやら謎解きのようだ。

そして──────



「「終わった」」



頭を抱えるナイフとクスノキ。




「「その言葉どういう事!!怒」」



とキレるユーロとシロだった。





クスノキチーム 【知恵の試練 言葉】




ナイフチーム 【知恵の試練 数字】



クスノキ達はここで知る。この世界で生きるには暴力以外にも力が必要なことに。








読んでいただき本当にありがとうございます!


押しちゃダメだよ?と言われると押したくなるよね?


次の話でクスノキ編


さらに次の話でナイフ編です



星を増やしてくれるとありがたいです。




面白かったと思ったらブックマーク!




感想やレビューもお待ちしております!




星ももちろん大歓迎!




具体的には☆☆☆☆☆を★★★★★にね。




そうするとロリのやる気が上がります。

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