王女
あらすじを4文字変えたらえんぴつ
全ての始まりは全ての終わりへと至る。
輪廻は廻っていく。たとえどんなに汚れようとも死んでしまえば、綺麗な魂として生まれ変わる。
『だったら、今生きている間に手を汚し尽くしてやる。
そして、これから産まれてくる人が手を汚さないように、優しい世界にしたい』
────そう願っていたのはいつの事だっただろうか?
目を閉じている。それでも自分の言葉一つで人が死ぬ。
いつから手を汚す事に、理由を必要としなくなったか?
いつから、人が死ぬことに【仕方ない】と踏ん切りをつけただろうか?
いつになったら人が死ぬ顔を見ても、何も動じずに生きれるのだろうか?
怒声が聞こえる。あぁ呼ばれているのか。夢が終わる。夢で見たくない景色を見させる夢が終わる。
「聞こえてますか!?マクリール様!!?」
うるせぇな。聞こえてるよ。
「そんなに叫ばなくても聞こえています。何ですか?」
スプラッタ王国 第14代目 女王マクリール
部下の叫びで起き上がる。見たくもない世界をまだ見なくてはいけなくなった。これ以上の苦痛は無い。
マクリールはため息をついて話を続ける。
「あぁ、ステーキ卿の事でしたね。でなんでしたっけ?」
「ですから、ステーキ家が全滅した件についてです。お忘れですか?ステーキ卿はこの国に多大なる──────」
「あーうるさい。どうでもいいよ。そいつの寿命だっただけ。
随分とご執心だね。友達?それともお前あいつの家族だっけ?そりゃご愁傷さま」
「そんな事は!!─────」
話していた部下が手で机を叩いて立つ。ステーキ卿はこの国の上の者に好かれていた。扱いやすかったという点で。
それなりに恨みを持っていた人間もいたが、それ相応に好かれてもいたのだ。
「──────そんなことでは困りますよ?だからあの姉が王だったらと」
「あ”?」
マクリールの目から殺気が飛ぶ。
少しだけ。少しだけからかいたかっただけだった。
だが、その蛮行が王の逆鱗に触れた。
「馬鹿が」と下を向く同僚。
たった一言で、その者の人生は終わったのだ。たった一度のミスで。
「あ、あのお許し下さいマクリール様ァ!!!!傲慢でした!!!お助けをぉぉぉ!!」
「うるせぇ。死ね」
「まくり!!ビャ!!!??」
いきなり部下の足元に【穴】が出来る。そして吸い込まれた。目覚まし時計の用に、懺悔をした部下も今はもう居ない。
いつ間にかそこから消えていたのだから。
ユーロは後ろを振り向く。誰かに見られているような気がした。だが気の所為だろうと部下たちを見る。
「あいつは今日は休みか?」
「全くサボりもいい加減にして欲しいものよ。」
マクリールは膝をつく。先程までの彼が用意してた資料が机にはない。正確に言えば1枚がない。消えていくのだ。彼が生きていた軌跡が。
5分もすればこの世から彼を覚えているものはいなくなる。
だからこそ今彼の用意した資料がマクリールの目に入る。
それは、ステーキの家での起きた探偵の資料。
書いたのはナイフ。だからこそ、マクリールは見抜けた。
(うわ、何この資料。重要な事を書いてある感じだけど、確信的な事は何も書いてない。
気が合いそうだね。これ書いたやつとは。クスノキ?随分と変わった名前だね。まさか?いやそれよりも重要視するのはあっちか?
【死体はほぼ全て切り傷があり、-の魔力だけがついていた】
また会えそうだね?ユーロお姉ちゃん。キヒヒ)
全面戦争が始まる。クスノキ一行VS国一つ。どうみたって不利だ。
だがそれはまぁ、主人公補正というものだ。それを得るには少しまだ掛る。クスノキ達はまたあそこに行くのだ。
「え?また行くんですか?エッグケイブに?」
「ええ、今度は頭と俺とユーロとシロの4人で。そこにあるお宝を目指します。それが無いと勝てません。」
それは、天空から落ちたとされる剣。昔、物好きの天使が遊びで打った剣であり、邪のみを切る聖なる剣。
名を──────
「聖剣 フォールアウト」
読んでいただき本当にありがとうございます!
このまま王都決戦に行っても良かったのですが、それだとつまらないのでもうひとつクスノキに試練を与えます。
簡単に言ったらつまらないですし
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