番外編 シロの散策
────暇だ。
やることが無い。ご主人が事件の捜査とか言うやつに行ってから随分と経つ。
まぁ1日経ってないんだけど。暇すぎて毛ずくろいぐらいしかやることが無い。
暇だし、この拠点を見て回ろうか。
シロは拠点を歩く。そこでは昼夜問わず大きな声がずっと耳についてくる。それはいいのだが。たまに変な声は辞めて欲しいのだ。少し近づいてみる。変な声を出す主に。
「おいそこの貴方なぜこんな変な声を出しているんですか?」
「何って!?見て分からないですか!酒を飲んでいるからです!」
キモイ。行動は立派なヤンキーなのに言葉は純粋だ。ご主人から出たあの光だろう。あれヤバくない?誰でもこうなるの?
とはいえ酒か。呑んだくれなら仕方ないとは言わない。彼もご主人の部下なら彼の行動はご主人の顔を背負っているとおもわせなくては。
「日中から、酒を飲むな。恥ずかしいとは思わんのか?お前以外のやつは働いているぞ?」
「いやー、働きたいんですけどね。酒の魅力には抗えないんですよね」
典型的なダメ人間だ。何故こんなにもダメなのか。努力することが出来ないのか理解出来ない。
主の為に働く事よりも酒というのは良いものなのだろうか?
「シロさんも飲みます?」
遠慮しておこう。次の場所へと。
──────どこに行くか。あの煙が出ている家に行くか。
藁の家で出来ている。湯気は料理か?いい匂いがする。ご主人も偶に料理している。深夜に1人でなんか作ってる。まぁだいたいユーロさんに見つかって食われているんだが。
入ってみることは出来ないので、窓から覗いてみよう。
「良い匂いだな。料理か?」
「うわ!びっくりした!シロさんでしたか。はい!皆が昼に食べる料理を作っています!」
・・・・・・・なんか見た覚えがあるなと思ったら最初に私に立ち向かった無謀な小娘か。ずいるんと丸くなったな。体ではなく心がな。
作っているのはカレーか。
・・・・・・カレーか?それ?なんか紫色になってない?てか変なの入れてない?何?そのキノコ?食っちゃいけない色してるけど。
あーやばい。ここにいると─────
「シロさんもたべますか!」
エンリョウシテオキマース。変に断るとまためんどいのでカレーアレルギーとでも言っておくか。
あー暇だ。ご主人早く帰ってこないかなーー
ただ少し歩いただけ。
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