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あらすじ ゴールデンウィークの仕事が凄かった。
何がどうなっている?なぜ俺の目の前でストロベリーが死んでいる?先程まで整っていた顔は何かで殴られたのかのように凹んでおり、胸には大きな傷が出来ている。
つまり同一犯だ。
俺はアップル達の3人を他の部屋に移動させ調査する。
俺の思考は1つ「何が起きた?」だ。
俺の中の答えのライムは違う。あの時俺と一緒に居た。では誰だ?誰が嘘をついている?
【はぁ、このまま見ていると1年後とかになりそうなのでアドバイスしますけど、貴方根本的な勘違いをしていますよ?】
勘違い?何を言っている?そんなミスはしていないはずだ。俺の推理はどこを間違えている?
【いえいえ、貴方の推理はあっています。ただ、貴方は可能性を1つ頭の中で弾いています。貴方の中の胸に引っかかる物はクレープがあの胸を突き刺せる力などないという事ですよね?】
あぁ、それが引っかかっていた。そんなこと出来るやつなんてこの家にはいない。居ない?待て?まさか?
【そうですよ。これは外部からの犯行です。1人居ますよね?そういう事が得意なやつが】
外部からの反抗ってなったら更に範囲が広くなるだけだ。盗賊みたいなスキルを持っていてれば誰でも───
【盗賊ね】
────え?は?嘘だ。彼は俺が信頼しているのに。
「やっほー!!クスッチ何してるの?」
いきなり後ろから背中を叩かれる。俺はその衝撃ですぐさま後ろを向いた。声でも振り向いていただろう。ずっとこの家にいなかったやつなんだから。
「ユーロ、あなた今までどこにいたんですか?」
「アハハ。そんなに怒らないでよ!ちょっとサボってただけだって!」
まぁ、いいや。どうせ期待はしていなかった。ここに来たのがあいつじゃないだけマシか。
「ナイフを見ましたか?」
「ん?いや?ナイフッチは見ていないぜ?あたしはここに来るまで誰一人として─────」
「俺がどうかしましたか?」
ドアの方から声がする。ナイフだ。いつの間に?いや盗賊なんだからこれぐらい出来て当然か。失望したよ。お前が犯人だったなんてな!!!
ナイフが近づいてくる、俺はユーロを下がらせながら俺も後ろに下がる。1歩歩く度に一歩後ろに歩く。
それでもナイフの歩みは止まらなかった。
「頭。信じて下さい。俺は犯人じゃありません。ようやく掴めたんです。犯人を」
何言っているんだ?犯人はお前──────
「直ぐに事情は全て話します。とりあえず退いてください。」
何処に?俺をこの世からどかそうと?そんな事させるとでも?
「退けって言ってるじゃないですか」
お前の声に耳を貸す必要は──────
「分からないんですか!!この家の主人とストロベリーを殺したのは、貴方の後ろにいる女だ!!!」
へ?
俺は後ろを見る。そこには今にも人を殺しそうな顔をしているユーロの姿があった。
「バレちゃあ仕方ない。死ね」
ユーロはいつの間にか、右手に刀を持っていた。それを上から下に降り俺の顔に当ててくる。
「頭!下がって!!」
当たる数コンマ前にナイフがそれを防いだ。
「チッ!邪魔をするな。このクスノキって奴は殺さなきゃいけない。俺の目的の為にな!」
「ユーロさん!いやその一人称お前ユーロさんじゃないな!!死霊魔術で体を乗っ取ったか!!」
「如何にも!!我はこの小娘の体を乗っ取ったのだ!!ん?お前がそちら側ということはあいつもそちら側か」
─────その時窓が開く。そこから1人が、ナイフを持ってユーロのうなじを一線で切った。だが、その一撃は魔術によって防がれていた。
「おい!何外しているんだ!クレープ!!」
「うっさいわね!あんたがもっと注意を引かないからでしょ!」
─────本当に何が起きている?何故こんなことに?ユーロは乗っ取られている?じゃあ、殺したのはユーロ?じゃあナイフは?
【惚けている暇はありませんよ?ここから3人で逃げることをオススメします。私もこの展開は予想外です。死霊魔術を持っていれば乗っ取られない筈ですか?】
確かそうだな。ここにいてもジリ貧だ!!俺はナイフとクレープを連れて屋敷の部屋から出る。少し状況を整理しなければ!
「逃げたか。逃がすと思うか!!」
ホラーもだけどテンポが良くないとね。正直この屋敷編が長すぎる。
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