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永劫回帰は夢を見ない  作者: ユナ
星の出で立ち編

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ダストボックス攻略作戦(2)貴方のための枷

1ヶ月書いてなかったっす。夏バテというやつですね。

【ダストボックス 朝 点呼まで約20分】



「それにしても――あなたガラ悪いですよね」


「……そう言うのは、陰で言えよ。マーキュリーなんて、陰でしか話せない――」


俺と話すハヤカサの目の前を、何かが横切る。小さな光線のようなものは、彼の肌を少し【ジュっ!】と焼いて、奥の壁を少し焦がした。


「あっぶね! てめぇ、マーキュリー! 蜂の巣にするつもりか!」


「いいですね、蜂の巣。風通しが良くなりますよ。扇風機になってくれません?」


「なる訳ねぇだろ!」と、ガシャン! と檻を殴る音。うるさいな、結局こいつ夜から朝までずっとうるさかったよ。おかげでこっちは眠いはずだが……幼女なので、そこまで眠くない。若いっていいねー(現高校生)――そのカッコうるさい。


ブザーが鳴る。目の前の檻のロックが外れた。どうやら点呼の時間が来たようで、続々と他の牢からも続々と囚人達がでてくる。

さてと、ここの点呼は少し変わっており、牢の中は二人一組の1人が点呼に行けばいい。昨日はマーキュリーが待機だったのだが、今日はどうするのか、


「マーキュリーさん。どちらが行きます?」


「……私が行きましょう。暇なの――げふん! 顔を出すべきでしょう」


こいつ今、暇って言ったな。


「言ってません」


心読むな。ムーンと言い特殊能力とかあるのか?


◆◆◆


マーキュリーが点呼に行って、俺一人が牢に残っている。二人でも十分な広さの独房だったが、1人になった瞬間、開放感と寂しさが心に残る。キョロキョロしても、無機質な壁が視点を移動するだけ。

近くにあった椅子に座ってマーキュリーを待つ事にする。幸い点呼は10分もあれば終わる。それまで、一人孤独な独房で過ごす事にしよう。


少し整理をしようと思う。アルミシアの目的は、恐らくブレインの奪還。今の電王という存在は、ディスガイア派であり、俺達の共通の敵だ。

……ここまではいい。いいんだが、問題はアルミシアが、、、いや辞めておこう。ここから先は憶測でしか無い。まだ、言葉に出すべきですらないんだ。


「……あのー」

「……グー」


どうやら、ハヤカサとか言うやつも今は寝ており、ルームシェアの奴が点呼に行っているのだろう。つまり暇だ。忙しい時の5分は短いが、何もしない5分は4時間ぐらいの感覚がある気がする。


そんな独り待ちぼうけしていると、歩く音が聞こえてきた。どうやら、マーキュリーが帰ってきたようで、そんなトラブルを起こす時間もないようだ。……足取りがなんか重い気がするけど、気の所為だよね?


「すいません、枷を付けられました」


「なんでぇ!? 点呼五分ぐらいでしたよね!? たった5分でなぜそんなに凶悪犯罪者並の枷を付けられるんですか!」


帰ってきたマーキュリーは、首と腕と足に黄金のリングのような枷をつけられており、足取りから見てもどれだけの重量をしているのか見て分かる。

だが、マーキュリーは、


「全く、枷ぐらいで慌てないでください。全く動けないぐらいしかデメリットはありませんから」


「充分デメリットでしょうが! 誰が「確かに」なんて言うんですか! 返してきて下さい!」


「そんなペットみたいに」に「やかましいわ!」とクスノキとマーキュリーの会話は続いていく。

実際何故、こんな事になったのか? とクスノキが聞くと、


「あれは、点呼での事です……」


「あぁ、回想に入るんですね」


【点呼の時】


マーキュリーこと私は、悠々自適に、美少女に、可憐に、ちゃんと点呼に挑んでおりました。


「自分で言います?」


こらそこ、回想の時に話に入ってこないように。

電王に恨みがあるのを隠し、それでも【完璧に!】点呼を待っております。

その時でした――


「なぁ、アルミシアって覚えてる?」


私の耳は、ロバのようにピクっと動き、その会話だけが聞こえる程集中しております。私は――


「殴ってました」


「起承転結って知ってます?」


そこから3日間、マーキュリーが動けない為何も出来なかった…。そこからの朝礼は全て俺がいき、マーキュリーは何もしていない。

ただ、それも計画のうちだったのかもしれない。何故ならこの何も出来なかった三日に、この計画は大きく乱れ始めるのだから。

読んでいただき本当にありがとうございます!


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