とりあえず最初ぐらい旅しよう
ブレインは、書いてて楽しい章ですね。
クスノキ達は、直ぐにトラブルにあい、助けて貰った。はてさて、いきなりの前途多難。どうなる事やら!!
――なんか変なナレーションが入った気がするが、まぁいいや。
さてと、ブレイン治安維持部隊、プログラマーねぇ。確実にムーンの手が入ってるな。薄々感じていたが、ここは仮想空間と言うよりは、プログラミングの世界なのだろう。
そして、あの化け物は――
「アクセサさん。あの化け物は、何なんですか?」
「あれは、【バグ】という存在でね。我々の世界を脅かす敵のような存在だ。我々プログラマーしか、奴は殺せない。だからこそ、我々が戦っているんだ」
アクセサは、得意げに銃を構えて見せつけてきたが、無視しまーす。
なる程ね。要はデバックって事だ。昔趣味で覚えていたプログラミングがここで役立つとはね。
ただ不思議なのが、それをこんなあからさまにやるもんかね?
まぁとりあえず、危機は去ったと見ていいのかな。であれば、少しブレインについて聞いてみようか。
アクセサは快く答えてくれる。
「勿論だ。客人の疑問に答えるのも、治安部隊の役割だからな」
「…そうですか。二つほど聞いても?」
「あぁ、どうぞ」
「ブレインでは、あのバグという奴は定期的に、現れるんですか?」
「あぁ。だが、最近現れる頻度が増していると言っても過言では無い。何か、不吉なことが起こらなければいいのだが――2つ目は?」
…聞いてみるか。アクセサは、気の良い奴っぽいし、何か収穫があるといいんだが。
「アルミシアという人を知っていますか?」
「……すまない。知らないな。その女性の名は聞いた事もない」
はい嘘。俺は、人としか言ってないのにアクセサは、女性と確信している。つまり心当たりはあるという事。
さて、やはりアルミシアはブレインにいる。そして、彼女はやはり敵対しているのでしょうね。
問題は、アクセサがアルミシアについてぼかした事。彼女はアルミシアの敵か味方か。
「……」
「客人。何か?」
「いえ、なんでも」
まぁ、これ以上の詮索は危ない…か。
一応、まだ味方のケースも考えられる、か?
少し…あるこう
◇◇◇◇◇
「ここは?」
「ここはブレインの入国審査所だ。一応君達は、客人という扱いだが、手続きはやってもらないと困る」
ブレインの入口から徒歩五分。来たのは、日本で言う役所。ここで住人の登録や、滞在権の獲得等をする。
クスノキ達は、ここで色々と説明を聞いた。ユーロとハクアは寝ていたので、彼女らを白い目で見ながら、話を聞く。
そのなかでも重要なのは二つ。
1・ゴミ処理の穴に絶対に入っては行けない
「(入らないけど…)何故?」
「簡単です。二度と出てこられ無いからですよ」
2・犯罪をしてはいけない
「(わざわざ書くことか?)…まぁ、当然ですね」
「他の国では、小規模な犯罪であれば、厳重注意で終わる可能性もあるでしょうが、ここでは全ての犯罪が牢獄行きですのでお気をつけを」
ここで、クスノキはあるミスをした。
本来ならば、身分を証明する為アリエルから貰った証書を渡すべきだった。だが、忘れておりそのままにしてしまう。それか、後々どうなるかはお楽しみだ。
アクセサは、役所に案内し終えた後行動を別にする。彼女の清々しい笑顔に、少し不安を覚えるクスノキである。
「…クスッチ。どうした?」
「ん? いや別に?」
(お気楽だなー)と、クスノキはユーロをある意味感心していた時、ハクアがこちらに近付いてきた。
「ユーロさん。さっきの入国証って私やクスノキさんも貰えるの?」
「おう、貰えるぜ! 確かに…あったら便利だね。とりあえず貰いに行こうか。場所は…快晴ゾーンだっけね」
「…とりあえず、歩きましょ」
こうして、クスノキ達のブレイン旅行が始まった。
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