鐘が聞こえるか?
あらすじ 料理っていいよね。
「と、言うことでこうなりました」
「はぁ…」
だろうね。俺もこの状況を見たらはぁって言うよ。そのはぁ…はなんのはぁ?困惑のはぁ?失望のはぁ?
まぁ、確かに探しに行かなかったのは悪いとは思っているけど、部下が探しに言ってたからまぁいいかなと。
『肯定。この状況を見て、困惑しない方がおかしい』
「喋ったぁぁぁぁ!?」
あぁ、もういいよ。ナイフ。そのノリ終わった。もう古い。もう料理も食べ終わって本題に入るところなんだ。
『さて、では本題に入ろうか。お前達は何をしにここに来た?いや、質問が悪かったな。冒険者であるのならば討伐が目的か。どうするここからやるか?』
うーん。正直に言うと。
「貴方達とは料理を味わった仲です。戦いは避けたいところですね。」
『我もそう願う。戦うことだけが思いを繋ぐことでは無いのだから』
分かり合えるというのは嬉しい事だ。争わず血が出ないのならそれに超したことはない。
だがそうすると依頼が達成できない。今回俺らが失敗すればギルドは大規模な殲滅作戦をするって言ってたな。どうするか。俺らは討伐をしたと報告しなければならない。だがその証拠を用意したいがその為には討伐しなくてはいけないか。
あっちが立てばこっちが立たずだな。やはり争い合うしかないのか?やっと分かり合えたのに?
「頭、そこまで難しく考えなくてもいいと思います。要は討伐をしたという証拠を出せばいいんですよ。という訳でホワイトベアーさんよ。アレをくれませんか?」
ナイフが指さしてる。何を指して?ん?あれを?なんの為にって、なるほど!確かに可能かもな!それなら!
~ギルド~
「やるじゃねぇか!まさか、取り返してくれるとは!」
俺らが持ってきたのはやられた冒険者の装備。ホワイトベアーは少し習性があり襲った冒険者の装備を持って行くという物だ。
俺やユーロが殺されずに巣に持ち帰られていたのもこの習性のお掛けだ。そしてその装備を持ち帰った=巣に入ることが出来た。つまり討伐成功したという証拠になる。
まぁ、頭がいい奴らなら察しは着くんだがもう皆ホワイトベアーが怖くてその事実を信じたいから強くは言ってこなかった。
生きているんだけどね。たまに料理しに行ってあげるから人間を極力襲わないと約束してもらったし。まぁ、剥製目的とかであれば迎撃していいと思う。殺しに来ているんだ。人間としても殺させる覚悟は持つべきだしね。
ということで今回の依頼は大成功。お金も貰った。いいね!必要なものを買ったら後はパーティーや!!
だが今回はもう夜遅いので、帰ることにした。面倒臭いね。明日も依頼だ。しかもより厄介なものらしい。体を休めようか。
俺達は少し寒かったので早足で帰ることにした。
【ゴーン ゴーン】
ん?何?この音?あぁ鐘が鳴っているのか。随分と意味がわからない時間に鳴るな。別に時間の節目とかでもないし、短い針が次の数字を指した訳でもない。あんなに大きな音だと迷惑だろうに。
~明日~
「ここです。どうかお願いします、叔父様を殺した犯人を探して下さい!!!」
俺達3人の目の前にはメイドが3人。同居人が4人。そして胸から血を出している男が1人。
密室殺人らしい。討伐の次はミステリーか。頭を使うのは苦手なんだがね。
「────どうも。探偵のクスノキです」
はい、次の依頼はミステリーです。
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