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永劫回帰は夢を見ない  作者: ユナ
涙花赤銅編

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224/278

王国の歴史

初めの違和感は空だった。

何もかもが、平穏に暮らす今日この頃。

アルピスでは無く、その近くに住む農夫は、一言ポツリ。


「これは、雨が降りそうだな」


曇天の空、空に黒を混ぜた雷雲。祭が始まろうとしている。

近くにいた鳥は避難し、家畜は騒ぎだす。

いつもは賑わう国の門も、今日は綺麗さっぱり人一人居なくなっている。

誰もの本能が訴えていた。


【あの国に近づくな】と。


《超白星祭まで、あと1日。戦いが始まる一時間前》


「ごめんなさい」


アリエルとニャークルは、二人図書館で調べ物をしていた。

アリエルが、クスノキに祭りのことを話した時、明らかなる動揺。確実に祭りには何かがあると、確定せざるを得ないため、調べ物をしていた。

今調べているのは、王族しか閲覧することを許されていない、特記事項でもある王国書。

アリエルはひとつ子供の頃から、ずっと疑問を抱いていた事がある。

それは、この王国には【歴史が無い】のだ。


(子供の頃見た教科書では…アルピスという王国は、災害から人間を守る為に作られたと書いてありましたが、災害も、誰が建てたかも、年代すら明かされていない)


ニャークルの許可を得て、ついに彼女はこの国の真実に辿り着くことになる。


◇◇◇


その昔、アルピスという王国は存在しなかった。

前身となる国は、魔王国「アルカディア」という国であり、そこではある二体の魔族を崇拝し、統治されていた。

名を死王 アンデットバーン。

そして、【狂王(きょうおう) アルレリト】

この二体が国を象徴する悪夢だった。


魔族の圧政は留まることを知らず、最悪の歴史は次々に更新されていく。

民は息絶え、水は汚染され、空は晴れることはなく、暗黒が支配する。


だが、そんな中ある光が空を晴らす。

勇者サタンである。魔王アリスを封印し、英雄となった彼は、この国を救うべく単身で乗り込んできた。

サタンにとって予想外だったのは、王が魔族であった事だけ。

彼は、命令で襲う罪のない民を、覇気だけで気絶させ、何百と襲う魔族の部下を、蹴りだけで消滅させた。

ただ、王だけは魔族の中でもトップクラスであり、消滅させるだけの力が足りなかった。

サタンは言う。


「魔族の王は死んでいない。だが封印をした。だからこそ、数百年に一度封印を開け、新たな封印と交換するのだ」


こうして、民は感謝をし国の名前を変え、平穏に過ごした。

めでたしめでたし。


◇◇◇◇


アリエルは記述を見て、思考が止まる。

そして、回らない脳を無理やり回して、言葉を綴る。


「ニャークルよ。一つ前の超白星祭は、開催されたのじゃよな?」

「……いいえ。確か悪天候が続いた為、中止したと書いてありましたにゃ」

「………その前は?」

「中止…でしたにゃ」


アリエルの思考が加速する。

もし、今までのツケが回って来たとしたら?

クスノキ達に祭りの名前がわからなかったのは、アルピスのせいではなく、既に魔族の王が力を取り戻していたら?

何もかもが終わった国に、まだ恨みを持っていたとしたら?


「――っ! ニャークル! 私は一度王宮に――」


次の瞬間、図書館の外から大きな音がした。建物が崩れるような、破壊音。

聖王と邪王の戦いが始まった。

ここから、戦いは一気に加速を始める。

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