ホワイトベアー
あらすじ 依頼を受ける。
「ガタガタ!!ざむい!!じぬ!!」
1面の銀世界!雪国だ!いやなんで!?なんで俺ここにいるの!?
~1時間前~
「Sランクですか?」
「おう、お前さんにお願いしたいんだよ」
ここはギルド館内部、今日は依頼を受けに来た。本来例え凄腕の勇者であろうとギルドが変われば新人扱い。1番下のクエストから始める規則だ。
だが、今回は異例で新人の俺らが1番上のクエストに行ってもらいたいとのこと。
それほどの危機が迫っているとの事。であればやってやるしかないなぁぁぁぁぁゃやめておけばよかったァ!!!!
なんだここは!この1面の雪景色は!途中から粉雪が降ってきた時点で嫌な予感はしてたけど、、吹雪が凄い!雪が痛い!!肌が凍る!
「いやー頭。ガタガタ、どうするんですかね?これ?これがホントの白日って奴ですかね?」
上手いこと言ってんじゃないよ!ナイフ!殺すぞ!暖かい水も持ってきたけど焼き石に水!効果なんて無いに等しい、、、あとさ。なんであいつあんな元気なの?
「クスッチ!ナイフ!なんでそんなに震えてるの!!遊ぼうぜい!雪合戦やろうぜ!雪で前見えねぇけど!ワハハ!」
うるせぇ。耳が痛いよ、雪なのか大声なのか分からないけどさ。今回の依頼には必要だから連れてきたけどこれなら暖かいシロも連れてくればよかったな。
今回の依頼は山での熊退治だ。まぁ熊と言っても雪山だからシロクマなのかな?てか、下の街は普通なのに山登っただけで吹雪まみれってどうなのよ?
下の街の人も「ちょっと寒いかもしれねぇけど」って言ってたけどさ、ちょっとどころじゃないよ。
もういい!グダグダ言ってたって何も始まらん!とっとと熊退治に行くぞ!
雪合戦しない!雪を投げるな!しないって言っているだろ!ぶへっ!お前ぶっ飛ばすぞ!!
「シクシク、雪合戦クスッチと遊びたかっただけなのに」
うるさいよ。ユーロ 雪合戦なら一人でやってなさい。テニスで分身出来るやつもいるんだからさ。雪合戦でも行けるだろ。
で?熊はどこにいるの?てか雪山なんだから冬眠しておきなさいよ。シロクマだから冬眠しないか。
おっ!いたあれか!あの、、、雪山みたいな、、、あれが、、、熊?
「グォォォォアア!!!!」
そこに居たのはまさかまさかの巨獣でした。大きさは5m以上。白い毛皮に黒い目 まさにシロクマを3倍近くデカくした猛獣だった。
はぁ!!!!!???なにあれ!?あれのどこがクマなんだよ!拡大解釈し過ぎだ!四足歩行で大きければ全部熊だと思ってんのか!?
「頭、これはSランク任務です。まぁ、Sランクなのに雪山の熊を討伐って言うのは違和感を感じていましたが、まさかこれとはテンペスト並ですね。あれの名前はホワイトベアー。こんな化け物が地上でのんびりのしてるとは。何をしているんだ?冒険者は」
「クスッチ。あのクマって確か、ある場所では雪の絶滅って呼ばれるほどの危険魔獣だよ」
あるあるだね。強敵として出会った敵が中盤ではザコ敵として登場するあれだね。
さて熊退治か。金太郎を思い出すな!鉞持ってくればよかったよ!!
『ホワイトベアー 討伐開始』
まぁ、討伐開始と言ってもまた剣1発で終わりなんだろうけどね。つまらない事だ。
「頭。剣は振らないでください。」
ほえ?
「何故ですか?ナイフ」
「貴方が剣を振った衝撃は凄まじいです。とてもじゃないですが危険すぎる。今の新雪が積もった場所に衝撃が来れば大規模な雪崩が起きます」
あー。なるほどね。詰んでね?俺脳筋だぞい?何やっても何だかんだ吹き飛ばすんだぞい?
「クスッチ、威力調節とが出来ないの?」
「私を重機かなんかと勘違いしてません?」
「吹き飛ばす所とか似てるよね?」
「まずはあなたを吹き飛ばしょましょうか?」
俺が寛大なことに感謝しろよ?なぁユーロ。
*
更に吹雪が酷くなってきたな。おちおち敵の姿も見えない。って本当に見えないな。どこに行っ─────
「頭!上です!!」
ん?上って?別にホワイトベアーがいるだけだけど?
え?なんで?
ホワイトベアーの巨体はことごとく俺を押し潰したのだった。
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