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永劫回帰は夢を見ない  作者: ユナ
黄金変容編
171/274

俺は誰だ?


時々思う、俺は誰か? と。

異世界で生まれ変わり、全て何もかもが変わった。

思う。"いつまで日本に戻れると思っている?"


そんな声が度々俺の脳を通過する。果たして俺の物語のハッピーエンドは、日本に帰ることだろうか?

いや、そもそも、帰った所で日常に戻れるのか?

この姿になってから、嫌になるほど困った人間が目に映るようになった。見て見ぬふりをしようとしても、何故か助けてしまう。


電車で轢かれそうになる人間を見て見ぬふりできるか? 自殺しようとしている奴に野次を飛ばせるか?

そうだ…俺はもう壊れているんだ。


一つ目の国で、【悪辣】を学んだ。


どの世界でも、悪は生まれ人々は苦しめられると知った。

驚いたのは、俺がそれに対して【()()()】になったこと。

高校生という、争いに身を置く必要が無い場所で育ったのに、何故ここまで【関係の無い世界】に怒りを感じたのか。

結局その答えは分からないまま終わったが、ひとつ言えることがある。"どうやら俺は、俺が思ってる以上にこの世界が嫌いのようだ"


二つ目の国で、【犠牲】を学んだ。


昨日まで目の前にいて、自分を非難していた男が、次の日には灰になっていた。

いい笑顔をしていた子供が、カルシウムの塊だけになっていた。

一つ前の国でいた狼が『白い光』になった。

何を見たか、俺はそれを救いだと思っていた。人にトドメを指しているにもかかわらず、それに理由をつけていた。


三つ目の国で【同類】を学んだ。


俺以外にも沢山の異世界人がいて、そして初めて厄介な【奴】と出会った。

生憎にも、俺はその奴と一緒に船で旅をしているんだがな。


さてと、そろそろ勝負と行こう。何もなし得ない奴と、生きる価値がない男。どっちもどうでもいい、死のうが生きようが誰の人生の天秤も傾かない。

そんなよく分からない二人の戦いだ。


「⋯来たか、クスノキ」


「えぇ、始めましょう。これで最後です。私はあなたを打ち負かしてVIPにあがります」


始まる。糞ために落ちるか、天国に上がるか。一騎討ちだ。


「⋯さてと、クスノキ、俺はめんどくさい勝負が嫌いだ。『ババ抜き』で決着をつけようぜ?」

読んでいただき本当にありがとうございます!


次の更新は日曜日になります。


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